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by kgapk2004
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霧島、部活やめるってよ

霧島、部活やめるってよ_c0005235_17393284.jpg



原作は未読、昨年度邦画界で大きな話題になったようでロングラン上映を達成したとか
最近映画関連はほんとに情報に疎くなっているのでいきつけのレンタル屋のコーナーでそれらの
情報を見かけなければ手に取らなかったかも。。。でもそれ以前に確か何かの映画の予告編で
野球部と映画研究部?のクロスオーバーするような予告編映像が流れ、酷く気になっていたという
伏線はありw

地元で映像中心にしたサークルのようなもので活動しているいまだからこそこの映画には
よりうシンパシーを感じました、多かれ少なかれ文化部は運動部に比べ不遇なものだし
それは大人になってからでも例えば地域に根付いた自縁的な集まり(消防団、祭り青年)に
比べての文化サークルや有志的な集まりの立ち位置は地盤が弱かったりするもので、
なかなか理解されないという以上に、不遇なんですよね。起業的なものや
NPO法人クラスになればまだしも、どうしてもサブカル文化的なものはアウトサイダーになりがち
(まぁ最近はヲタク的なものの影響力も無視はできないのですが、一方でヲタク的なものが
多大な受け皿になってしまっているところもやはり学生時代の延長だったりも・・・この映画では
そのへんと映研がごっちゃになっちゃってますが。非リアな無所属組も描かれないし)
その中でも特権的な地位を占めるのはやはりバンドや音楽(部活で言うならずばり吹奏楽ですな)
そこに思春期特有の微妙な人間関係が絡み、青いな、若いなぁと思いながらも
ラストまでなかなか目を離せない展開になっていました。一番大きいのは痛いなぁ・・・ですがw

リアルな青春群像激でありながら2つの極端なサイドをそれなりリアルに描くことで、また時間軸を
視点を変えて切り替えることで、また劇中現れそうで現れない霧島を軸にして話を進めていくことで
最後まで視聴者を惹きつける構図にもっていっているのは流石
でも実質主役は映研部のようになってしまっているなぁと。バレー部の面々の葛藤さらに
上でもあげた悲リアな無所属組、美術部、漫研、軽音部などもっと多彩な文化部もひっくるめた
パズル的な群像激も見てみたかった気もします。
高校ってのは人種のるつぼならぬ、趣味思考のるつぼであり、さらに自意識がもっとも肥大化した時期
もっと多用なバランスを持った人たちの織り成す、さらに痛くてリアルでちょっと笑える群像激を
描くことも可能なのでは、と思うからです。微妙に尺が足りなくなりそうだけどね。。
# by kgapk2004 | 2013-05-04 17:37 | シネマレビュー

sakanaction

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しばらく音楽のアルバムなんて聴いてなくて、新ジャンルの開拓もなく随分音楽は停滞してたなぁと思ってた矢先、時雨とサカナのアルバムがでると聴き、久々にアルバムを買ってみようと。この時期は毎年アーティストのアルバムリリースが相次ぐ時期ですが、音楽はなれしていた以上にキャリア的にそろそろ安定期に入り、嫌でもマンネリ化が漂う時期+前作が「悪くはないが、良くもない」つまり平行線なイメージをうけた為このアルバムにもそこまで期待してなかったのですが、いやいやいいアルバムです。
音楽好きの中で周知の存在となる位置でのブレイクと考えるとおよそ3年選手となり、メジャーでは3枚目。どうしてもここらで彼らの曲調に慣れてしまいリリースする側にもどこか惰性で鳴らしてる面が1つ2つでてきてしまいがちな時期になると思うのですが、従来の持ち味である適度な打ち込み・和的ビート+コーラス、これに加え前作でも見られた合唱テイスト、初期を思わせるより強いダンスビート色がまざり、それでいて尚情緒やメロディライン、楽曲としての口当たりの良さ、適度なシングルの配置、中だるみしないよう曲のバラエティのテンションの強弱をつける、とアルバムとしての大事な要素がすべて詰まっています。
もしかしたら彼らのキャリアの最高傑作になるのかも。侮っていました。これは名盤です
# by kgapk2004 | 2013-04-29 02:22 | 音楽レビュー

サイコパス

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ザ・プロダクションIGって趣のアニメ、超一流のスタッフをあつめたという前評判の割りに設定のあらや2クールあるせいか序盤の山場のなさに不満が残ります。一話完結型でずっと濃いエピソードを連発、でもよかった気もするしなぁ。人間の欲望や適正、犯罪行為がコンピューター管理により是正された世界という設定ながら、あきらかに倫理的に矛盾がありながらそれを人々が受けいれた背景や誰もが思いつくような法としての本題やセキュリティの問題がそのまま劇中でもほれみたことかといわんばかりに発生する点がむしろ欠点になってしまっているような。
その分雰囲気は世界観はかなり上質IG絡みなだけに作画は安定OP,EDもかっこよく、雰囲気もサイコやらケイゾクやらパト、攻殻やらが混ざっており、珍しくはないんだけど好きな人はたまらないでしょう。
ストーリー的にはやはり狡噛と槙島の因縁が交錯する2クール付近から盛り上がってきますがラストがやや尻すぼみだったような。続編があるのかなー?細かい不満がありながらも2クールの間その雰囲気とサスペンス的な展開の結末にハラハラさせてくれたのでなんだかんだいって楽しませてもらいました。
# by kgapk2004 | 2013-04-28 21:36 | アニメレビュー

マギ

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アニメ化の出来もよかったということですが。。銀の匙といい、これといいサンデーは女性作家人の活躍で息を吹き返しつつあるんですかね。。最初はなんだかこなれてない感がバリバリだったんですが、やはり震度バットがでてきたあたりから長期連載を見すえた展開に移行していますね。最初は中東の浪漫溢れるファンタジーになるかと思いきや、作者の世界中の国を網羅して一巻置きに違うムードを出して生きたいという言葉通り、中国、モンゴル、ヨーロッパ諸国を思わせる国々が続々登場。しかし、その発言当時に比べると無国籍というか、色んな国が混ざり合った感が薄い気も。煌帝国(中国)とシンドリアやマグノシュタットなどのヨーロッパ諸国そのほかでずっと進んでいる懸念もなきにしもあらず、さらに各巻で登場人物の多いこと多いこと、そのたびに伏線もまかれていくので最終的にワンピース張りの長編になりそうな予感。

また最近の少年漫画らしく絵柄はPOPなのに魔法や特殊能力の概念が大人がついていけなくなるくらい細かかったり、青年漫画ばりの重い展開があったりと、ワンピース・ナルトをはじめ2000年以降のジャンプ系の流れも思わせる流れ。いまのところ巻を跨いだもたつきやマンネリを登場人物や舞台の一新で回避できているので好印象。難をいうなら、まだこれだ!というほど圧倒的にオリジナリティや魅力を抱えたキャラの不在、展開も同様に決定版といわれるほどの名台詞、名シーンは埋めていないかも。そのスケールが漫画誌に残りそうなだけに今後の展開でそういったところにも注目していきたいと思います。
# by kgapk2004 | 2013-04-28 21:28 | コミックレビュー
プロフェッショナルの条件_c0005235_274823.jpg


最近ブームなんです、ドラッカー、別にもしドラに触発された訳ではないwでもきっかけにはなってるよな~。社会学や経営に興味がありながら何故今まで読まなかったのかと、後悔するくらい内容の濃い1冊です、数あるドラッカー本のなかでも個人に向けられた内容だからか。はっきりいってドラッカーの書籍は遠まわしな表現も多く、読み解きが困難な上に翻訳を通しているからさらに難解、まぁこういう難解さはドラッカーに限らず欧米の教授や学者絡みの書籍にはついて回るジレンマ、それゆえに副読本もやはり必要になってきます。

しかし驚くのはその内容の濃さ、なんといってもこれが書かれたのが2000年さらにこの本にまとめられている内容は70年代頃から出版されてきたものにやや手を加えられたものがほとんど、にもかかわらず2013年現在読んでも余裕でつうじているという点。ITなんて2000年現在でその後10年の流れをぴたりいいあてている。世の中がまさにドラッカーが指摘したとおりの流れになってきているということ。ドラッカーが預言者の資質もあるといわれた所以ですね。いま生きてたらどんな未来図を描いていたことか。読み解くのに読解力がいるため、こういう実用書やビジネス本の入り口には向かない本ですが、しかしあらゆる実用者や自己啓発本にかかれた本質的な内容の全てを網羅し、そこに現状だけでなく未来の世界の変化に対するアドバイス網羅されています。10冊の自己啓発本を読み通した後にこの1冊と解説本を購入すれば一生使いまわせるツールになるのかも。もちろん実業家だけでなくサークルや会社の1つの課、NPO法人、ビジネスに限らずなにか事を起こそうとか長期的なチャレンジに取り組もうとしている個人にまで充分適応可能、広い意味でのマネジメントを網羅した一冊です。時間管理などの合理化から将来に向けての勇気のある一言までその内容も難解ながら充実していますよ。
# by kgapk2004 | 2013-04-28 21:19 | ノンフィクション