第9地区
2010年 10月 10日
まずB級だし、非常に地味でアカデミー賞ノミネート
されてなかったらまず注目されなかったでしょう(汗)
社会派な視点とSFの視点もありますがいわゆるスペースオペラやアクションものSFではなく
哲学系SFに分類されるもの、異星人が実際に地球にきたらこんな混乱が起こるだろうってのを
リアルにシュミュレートして作られたような映画ですが
実際は人種隔離政策などを皮肉った点があるだろうことは
一目瞭然(舞台はヨハネスブルグだし)
エイリアンは醜く描かれていますが
エイリアン・プレデタータイプなのに表情があるという点が新しいかも
実際は「異星人より人間の方が怖い」スタンスで描かれた映画のため
異形の異星人を容赦なく殺害・利用する人間がもっと醜いという裏返しのようにも取れます。
映像的にはこっていますがSF的にも撮影技法的にも
どこかで見たものがちりばめられ、その点はさほどビックリする点がなかったのが残念。
でもラスト付近のタッチパネル式の宇宙船制御(?)装置の描写はよくできてましたね。
by kgapk2004
| 2010-10-10 23:15
| シネマレビュー