ブラックスワン
2011年 07月 16日
半ばバレエの皮を被ったホラーですね、これ
アニメのパーフェクトブルーと類似性を指摘されてるようですが
個人的にはダリオ・アルジェントの「サスペリア」を思い出しました。
女性だらけの環境が舞台であること
鏡がモチーフとして現れること、とにかく「痛い」シーンが多いこと
幻覚なのか現実かはっきりしないシーン多発
ゴブリンのサウンド=クラブのシーンとか。
またハッキリ記憶にないからイメージだけど
「ガラスの仮面」や昔の大映ドラマ「ヤヌスの鏡」なんかも
ちらっと頭をよぎったり。どこか少女マンガ的な世界観なんですよね。
ちょっとお耽美で現実離れしていて
痛いシーンは精神的、生理的に痛さを感じるシーンが多い。
母性が暴走した結果の怖さなどなど(主に母親のカラムとこでね)
見方によってはホラーでなく上りつめていくもののプレッシャーを
精神的なテンパリ具合まで含め描いた、と取れなくもないので。人によって
解釈の幅がありそうで、そのへん新しい。
最近は予告編や紹介文を見ただけでどういう映画化もうだいたい分かってしまう映画
がほとんどですが
(といって展開が読めるのと中身の良し悪しはあくまで別ですが。。
ベタでも魅せ方がうまけりゃ感動するし)
この映画、30分過ぎても話がどう転んでくのかイマイチはっきりしない
こういう予告編だけでジャンルや展開が読みきれない映画、挑戦的でいいと思います
でも最後の方にいくともう展開が読めてはきちゃうんだけど。。
後半に行くほど増すサスペンスタッチな心理描写に関してはかなりベターです。
15Rなのはグロではなく、エロによるところが多そう
ってくらいエロシーンも多し。ナタリーポートマンはすっかり演技派になってきました。
by kgapk2004
| 2011-07-16 22:20
| シネマレビュー