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by kgapk2004
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資本主義以後の世界

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本屋で手にとって視点がかなりうまくまとまっていると感じたので
全編目を通してみた一本
昨今の日本の停滞に触れ、危機感を煽りつつ過去の日本の実績や世界経済の流れ
その改善策の提示を示すというのはこの手のビジネス本の王道の流れなのですが
本書はグローバル経済を軸に西洋資本主義の影の部分とそこに
おける日本の位置づけを軸にして、歴史、経済、和洋の解釈の違いを
手順良く紹介してるのが好感触。
ここ数年、習慣的にこの手の本や雑誌を幾つか読んで気ましたが、ここまで話が脱線せず
クドクド繰り返しもせずコンパクトにまとまってる本って
以外に少なかったのかも。言ってることは分かりやすいのに
10冊分に相当する密度のことを手際よく述べている感じ。
経済と歴史と文化風俗、国家論のクロスオーバーが絶妙なんですね。
少々欧米に対して冷徹で中国に対してヨイショしてる部分が
目立つのは意見が分かれそうなトコロ。しかし客観的視点に立てば
今後中国との付き合いや国際社会での発言は(好き嫌いは別にして)
深まっていくことは間違いないので、気をぬかず付き合っていくってのが正解なんでしょうね
本書で示される通り、グローバル経済はやがて行き詰まり、地域地産に贈与的な
流れへと時間をかけつつ戻っていくって流れは自然な流れ出し、方向性としても
正解だとも思うのでいち早く日本がそのモデルになってほしいし
先進諸国では最もそのポテンシャルを秘めている国だとも思うのです。
日本ってのは非西洋社会でありながら
西洋と価値観や社会風土はかなり隔たっていてにもかかわらず
いち早く西洋化し、社会インフラが整っている国な訳で。
ただあの震災を1年経ても尚、決定的にそういった方向への回帰の
兆しも見えず、新しい産業も出てくる気配がなく
twitterにスマホに地デジとコンテンツやハードウェアが時代をリードしても、それを使って
おもしろい文化なり停滞感を脱する気配がこうも感じられないってとこに昨今の日本が抜けきれない
何かふかーーい溝が横たわってる気がします。
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by kgapk2004 | 2012-05-05 04:21 | ノンフィクション