coup d’Etat
2005年 09月 04日
業界方面で熱烈なファンも多いバンドsyrup、現在活動休止中ですが(もう、新譜はいつ出るんだろう)。。。美メロとダウナーな歌詞が売りのsyrup16g、その魅力が凝縮された1枚。syrupは必殺の1曲みたいな曲がどのアルバムにも何曲かあり、それが特に強いインパクトを放つ(と思ってる)んですがこのcoup d’Etat(クーデターと読みます)は統一感重視のアルバムですね。他のアルバムは何か一つの要素が強調されてると思うんですが(COPYはメッセージ性、delayedは美メロ、delatdeadは激しめバンドサウンド、HELL-SEEはダウナーさ)クーデターは美メロもダウナーさも激しめのバンドサウンドも現実をつきつける歌詞も、syrupを構成する全ての主だった要素がバランスよく詰まってる印象を受けます。その分突出した楽曲はない気もするんですが、個々の曲が主張しすぎずにバランスよく並んでいると思います。アルバム全体で一本芯の通ったような統一感もあり、ジャケットから連想させるような、どこか幻想的なイメージを起すアレンジが全編に効いていて、歌詞は痛いんだけど何故か心地いい、絶妙な味を含んだアルバムになっております。バンドの名詞代わりになるようなアルバムじゃないかな~と。
by kgapk2004
| 2005-09-04 23:44
| 音楽レビュー