クロノ・クロス
2006年 03月 07日
PS時代のスクウェアの悪い面も出ているし、どう考えても前作に比べると、プレイヤーを選ぶ作りになっている、クロノ・クロス。そのうえ前作のファンに受け入れ辛い展開も後半にあるし。にもかかわらず、やけにこの作品が印象的なのはその雰囲気や世界観、音楽が極めて優れているからなのです。説明不足で唐突なストーリー展開や、配置が面倒なエレメントシステム、イマイチ広大さが感じられない箱庭スケールの世界などの細かい欠点が残念に思えます。でもその欠点をカバーできるくらい、音楽と世界観が突出してると思うのです。最近数年ぶりにプレイを再開して、なにやらEDに感動してしまいましたよ。素材自体は凄くいいものを持ってる作品なんですよね。実はプレイするストレスも極力減らそうとする努力も見受けられるし、仲間も増やしすぎですが、その分、育成の楽しみもあり、ストーリーも先へ先へと引っ張っていく魅力はあります。結果、PS時代のスクウェアゲー中でなら筆頭クラスに好きな作品となってます。とりあえず雰囲気ゲーとしてオススメしておきたい作品。 ちょっと昔の聖剣伝説テイストも微妙に感じられたし(この後のFF9の方がよりその匂いが強かったけど)。青空と海が綺麗な南国風の世界観、民族風の音楽、ちょいせつな目で詩的なストーリー、こんな作りにピンと来た方はどうぞ(こう書くと、なんかゴダールの映画みたいだw)。
by kgapk2004
| 2006-03-07 18:43
| ゲームレビュー