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06年11月HPリニューアルに伴い、ブログタイトルもリニューアル。


by kgapk2004
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ロードス島戦記

ロードス島戦記_c0005235_2182418.jpg日本にコンピューターRPGとは別の面で正統派ファンタジーを普及させた立役者だと言われてますが、少なくともエルフの耳がとがった描写になったのは本作のディードリットの影響って言うし、TRPGを一時期、ある程度まで普及させるに至ったのは本作と本作と世界を共有するソードワールドの存在があったのは間違いないことでしょう。ただ、最近はファンタジーものとしての権威は「指輪」にTRPGは完全に「MMORPG」にとってかわられちゃった気がするので(以前も書いたけどさw)最近はなんか元気が感じられないロードス島w。でも、国産ファンタジーだけにやっぱり読みやすい作品だと思います。ファンタジー黎明期の作品だけに色々と試行錯誤していた痕跡もうかがえますがw。1巻のRPG風味と大作映画風味のティストと幻想的な雰囲気が混ざった絶妙な感じが、特にお気に入り(文章は1巻が極端に下手なんだけど^^;)。その後は次第に英雄ってテーマにこだわっていき、冒険している感覚が薄くなってったのはちいと残念ですが。特に4巻の頃までは大作感溢れスピード感もあり、普通にいい作品だったと思います。段々とヒロイックものになってくんだけど、その幻想的な世界観の構築力にも魅力があったと思います(この辺は外伝のディードリット本あたりがよく雰囲気出てますね)。指輪からの影響も強くあるんでしょうが、なんとなく和製ライトノベルならではの感性も混ざりより日本人好みのファンタジーに仕上がってるんではないでしょうか。西洋風にするともっと重厚になるか、もっと奇妙な感じが大きく出てくると思うしw。戦記は全7巻で綺麗に完結し、より重厚さを増した伝説シリーズも出ており、この2シリーズまではいいのですが、関連作や新シリーズまでいくとちょっと手を広げすぎだろうとも思うシリーズw。

06年12月、新シリーズの方の6巻でついに完結、OVAも単品リリースされ
20周年の節目になった感がありますね。王道を描いた旧シリーズと重厚な雰囲気のある
伝説に比べ、新シリーズは蛇足な気がしたのですが(クリスタニア、旧シリーズの6,7巻
触りくらいしか読んでませんがリウイシリーズは、なんかパーティーの雰囲気が
似たようなイメージがあり目新しさもなかったし・・・)今回の最終巻はシリーズの最後
ということで(といっても今後も外伝とか関連作は結局出てくるでしょうが)
盛り上がる展開になり、感慨深いもんもありました。
ウッドチャックがさりげなく登場して見せ場があったりしてね。
by kgapk2004 | 2006-03-12 02:15 | ブックレビュー