亡国のイージス
2006年 04月 09日
日本に警鐘を鳴らす社会派ノベルその2w。最新のシステム護衛艦《いそかぜ》がテロリストに占拠され、3人の主人公のそれぞれの思惑がぶつかる。。。内容的にはザ・ロックに似てしまっているんですが、3人の主人公をそれぞれオープニングで各30ページにも渡ってバッグボーンを描いてるあたりからも、物語の重厚さが伝わってくる作品に仕上がっています。部分部分(主に艦のシステム関係の説明や戦闘状況の説明)で専門用語が登場し、分かり辛い部分もあるにはあるのですが、物語の大筋を追っていけば内容的にはぐれることはありません。とりわけ万能の如月と、理解ある親父(?)の役回りである仙崎とのやり取り、対比がおもしろいですね。ボリュームありすぎで、読んだあと充実感と疲労感が共にたまりますがw。日本人の覚醒を促すに相応しい、熱いストーリーが展開されております。
by kgapk2004
| 2006-04-09 20:30
| ブックレビュー