夏の庭
2006年 04月 19日
なんと、昨年受けた郵政の試験に本作からの引用した文章理解の問題がでていました。さらに12カ国で翻訳、映画化までされていたとは・・・。夏になると少年たちを主役に据えた話がなんとなーく読みたくなります。読書感想文の課題になってたのが大抵そういう類の話だったからかスタンド・バイ・ミーの印象が強いのか夏といったら少年の冒険物語がよく似合うって感じですが、本作も3人の少年たちの成長を描いた物語。ただし冒険モノではなくて1軒屋に住む老人を観察するうちに、いつの間にか交流を深めていく話。このじィさんからは人生を長々と過ごしてきたものが見せる哀愁と言うのがやたら感じられて、なんとも切なくなっちまうんですが。(ストレイト・ストーリーなんかでも感じましたが)じぃさんが言う台詞だから、納得できることって結構ありますよね。個人的に老人と子供が絡むって設定だけで、もう反則。。。ラスト近くの展開もとにかくベタなんですが、反則だから、無条件で感動してしまうわけですw。もちろん作者の柔らかいタッチの文章や、構成のうまさもあっての感動なんですが。本作に関しては設定の勝利。夏になったら読んで欲しい作品。もちろん子供に読ませても全然OKな作品です。似たところで「西の魔女が死んだ」も気になります(あの富樫が電車で泣いちゃったらしいしw)。
by kgapk2004
| 2006-04-19 23:39
| ブックレビュー