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by kgapk2004
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真説 ザ・ワールド・イズ・マイン

c0005235_17235455.jpgかつて混沌とした社会派漫画が君臨していた
ヤングサンデーに連載されてた超問題作。
当時、いわゆる「漫画読み」にはだいぶ騒がれたものの
一般的認知が薄く隠れまくってる
大作なんじゃないかと思います。
自分も、この漫画にはだいぶ衝撃を受けましたが
あまりにも残酷な描写や、鬱々とした展開が
行き過ぎていたため
どうしても「思い入れのある」漫画には
届かないのですが・・・。中身はバトルロワイアル+エヴァンゲリオンな
要素が濃厚。終盤は怒涛の展開が続きましたが、ヤングサンデーの
「社会派」→「さわやか」な路線変更に合わせて
やっつけに近いまとめ方をしてだいぶ不満の声も出ていたはず。
そんなワールドイズマインが新説と題して、全5巻で復活。
くるりや井坂幸太郎が絶賛してる帯が何か購買欲をそそりますw。
もう少し内容に踏み込むと、作者が言ってる通りカッコイイ暴力描写じゃなく
凄惨な暴力描写だからこそ痛みが伝わるんだって主張も確かだし、ある意味
道徳漫画だって言う側面も確かにあります。用は色々とちょっとやりすぎなだけw。
しかし、ちょっと文学な域に到達するくらいの生々しい情感が漂い
読後にフィクションを超えた質感を得られる漫画なのは確かです。
世紀末に日本に突如現れた凶悪なテロリスト2人組と、巨大怪獣ヒグマドン
その2つの事件が並行して起こってから始まる連日連夜のマスコミの大騒動
混沌とする日本、二人のテロリスト「トシモン」の凶行の生々しさ
そして時折入る意味深なモノローグ等々。90年代を超えて、今現在でも通用する
内容満載の社会派。最終的にはSFスケールの話しに。。
視点が、マスコミ、官僚、警察、犯罪者の家族、被害者、そして救済者(?)
と複数の視点から見せ、複雑な群像劇に仕上がっている割りに
極めて分かり安く見せている構成力がお見事。
絵が安定しない点、(わざとでしょうが)キャラクターの描写がいちいち生々しいので
このへんで、決定的に好みが分かれる漫画だと思います。
気になった方はご一読あれ。
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by kgapk2004 | 2006-09-06 17:23 | コミックレビュー