06年11月HPリニューアルに伴い、ブログタイトルもリニューアル。


by kgapk2004
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c0005235_19134084.jpg世界的べストセラー作家、スティーヴン・キングの大作。文章詰め詰めで毎回400ページ超。それが(文庫版は)4巻も続く、キングの代表作とも言われてる作品。とりあえず2巻まで終了。しかしそれだけのボリュームに足る作品です。登場する7人の少年たち1人1人が主役扱いの話なので。「20世紀少年」、「マザー」、果ては「ジョジョの奇妙な冒険」にまでその影響をうかがえることのできる作品w。スティーヴン・キングと言えばモダン・ホラーの旗手とも言われてますが、映画で当たる作品は「スタンド・バイ・ミー」「シャーシャンクの空に」と感動作ばかり。キングの作品はホラーはあくまで味付けでテーマは家族だったり父と子だったり、子供の成長だったりする訳ですが、(もちろん生粋のホラー小説もありますが)どの作品にも少なからずホラー的要素はあったりする訳で。本作はホラーとヒューマンドラマが両立したまさにキングの真骨頂、以前はその内容の長さに力尽きましたが、今回再挑戦。(中略w)しかし、この物語、舞台設定やキーワードが上手い、アメリカの郊外を舞台にさせたらお手のもののキングですが、もう使われてない列車置き場の倉庫から出てきたゾンビ、40年前に爆発事故を起こした廃工場の煙突に潜む巨大怪鳥、27年周期で起こる少年少女だけの失踪、殺人事件、恐怖の象徴であるピエロの怪人、1957年のはみだしクラブetc。舞台を極めて魅力的にさせるキーワードだらけ。

と、こんな感じのことを以前のレビューで書きましたがw。このへんは最後まで読んでみても変わらない印象ですね~。灰工場とか列車置き場とか、自分らの小学生時代の郊外の風景ともリンクして想像力も膨らんだし。話は2巻半ばからITとの対決色が濃くなり、次第にホラーものの要素を強くしていきますが、個人的には1巻終盤~2巻最初の物語がまだおぼろげで不気味な状態~57年のはみだしクラブが揃うまで、のあたりが一番ワクワク感が強かったかも。多分このあたりの過去の話はスタンド・バイ・ミー色が強いってのもありますが、やっぱ子供の頃の記憶と強烈にリンクするせいじゃないかなぁと。で、通して読むと終盤になるほどに、色々考えさせられることも多く。人間(当たり前ですが)いつかは故郷を出る、出ることはなくても次第に大人の社会に踏み込んで、子供の頃にあった想像力やら無茶なことが出来る平気でできるような行動力や当然、そういった思い出がなんかも少しずつ失われていくわけで。とにかくそんな段々と忘れていった昔の子供の頃(それも小学校の頃)の感覚がまざまざと蘇ってくる、そんな話。ずっと地元に留まって、よく昔のことも懐古しがちな自分としては実に共感できるところの多かった作品なのでした。とにかく長かったけどw。おまけに映画の方も見ましたが。こちらの出来は・・・(笑)。ただその映画のオーディオコメンタリーで監督が言ってる通り、原作の「あのエピソード」は不要だと思います。
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by kgapk2004 | 2006-09-12 19:03 | ブックレビュー