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by kgapk2004
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カテゴリ:シネマレビュー( 121 )

霧島、部活やめるってよ

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原作は未読、昨年度邦画界で大きな話題になったようでロングラン上映を達成したとか
最近映画関連はほんとに情報に疎くなっているのでいきつけのレンタル屋のコーナーでそれらの
情報を見かけなければ手に取らなかったかも。。。でもそれ以前に確か何かの映画の予告編で
野球部と映画研究部?のクロスオーバーするような予告編映像が流れ、酷く気になっていたという
伏線はありw

地元で映像中心にしたサークルのようなもので活動しているいまだからこそこの映画には
よりうシンパシーを感じました、多かれ少なかれ文化部は運動部に比べ不遇なものだし
それは大人になってからでも例えば地域に根付いた自縁的な集まり(消防団、祭り青年)に
比べての文化サークルや有志的な集まりの立ち位置は地盤が弱かったりするもので、
なかなか理解されないという以上に、不遇なんですよね。起業的なものや
NPO法人クラスになればまだしも、どうしてもサブカル文化的なものはアウトサイダーになりがち
(まぁ最近はヲタク的なものの影響力も無視はできないのですが、一方でヲタク的なものが
多大な受け皿になってしまっているところもやはり学生時代の延長だったりも・・・この映画では
そのへんと映研がごっちゃになっちゃってますが。非リアな無所属組も描かれないし)
その中でも特権的な地位を占めるのはやはりバンドや音楽(部活で言うならずばり吹奏楽ですな)
そこに思春期特有の微妙な人間関係が絡み、青いな、若いなぁと思いながらも
ラストまでなかなか目を離せない展開になっていました。一番大きいのは痛いなぁ・・・ですがw

リアルな青春群像激でありながら2つの極端なサイドをそれなりリアルに描くことで、また時間軸を
視点を変えて切り替えることで、また劇中現れそうで現れない霧島を軸にして話を進めていくことで
最後まで視聴者を惹きつける構図にもっていっているのは流石
でも実質主役は映研部のようになってしまっているなぁと。バレー部の面々の葛藤さらに
上でもあげた悲リアな無所属組、美術部、漫研、軽音部などもっと多彩な文化部もひっくるめた
パズル的な群像激も見てみたかった気もします。
高校ってのは人種のるつぼならぬ、趣味思考のるつぼであり、さらに自意識がもっとも肥大化した時期
もっと多用なバランスを持った人たちの織り成す、さらに痛くてリアルでちょっと笑える群像激を
描くことも可能なのでは、と思うからです。微妙に尺が足りなくなりそうだけどね。。
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by kgapk2004 | 2013-05-04 17:37 | シネマレビュー

ロボジー

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設定からしてサイボーグGちゃんを思い出しましたがw
つっこみどころ多すぎなんだけど、勢いで押し切ってますね
それにつっこむべき部分に対して遅まきながら映画の中の現実も動いていくし、何気に役者が超豪華だし
題材にも惹かれる上、外しどころがないとこもポイント。
ウォーターボーイズもスウィングガールズもそうだけど
矢口映画は映画マニアも普通のOLもおっさんも少年も
それまりに満足させてしまうバランスこそが肝
今回もそこんところは外れなしだったのは素晴らしい
微妙にその時々の流行も押し付けがましくなくいれてあるところもポイントか
今回ならロボット展示会は昨今の町工場押し
途中でじーさんがまぎれるコスイベントは最近風物詩になった
イベント会場でのコスイベントの盛り込みだし
一応高齢化社会で妻に先立たれ地域社会にも嫁夫婦にも馴染める場所がない爺さんの自己実現の話ととれなくもないw

コメディ風に仕立て上げてあるけど、序盤に挿入される時計の針の音しかしない誰もいない家で
何もすることなく日がな一日過ごしているうちに眠りこけてしまう件は
一人暮らしの老人の孤独ってのを短いシーンにもかかわらずこれでもかと思い知らせる名シーン。
無縁社会の怖さってのはああいう何もない日常が延々と続くとこにこそあるのでしょう。

惜しむらくは題材が部活コメディから離れるごとに特徴が弱まってとこか。
やはり5,6人の学生が集まってひとつの目標に打ち込む青春ものに
比較して、こういう社会派コメディは(完成度はべつにして)一歩二歩、特徴は弱まるし
しばらくはまだ「ウォーターボーイズ」の矢口といわれそうな予感。。

関係ないけど先日東京にいった際この映画とまったく同じシュチュエーション
ロボット展示場で熱心に製作者に製作過程を聞いて周りメモする女子学生?
というシーンをみかけて完全にこの映画のパロのように見えて笑ったw
狙ってやってたようにも見えなかったし、ああいう光景ってリアルにあるんだねェ。
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by kgapk2004 | 2012-05-04 21:56 | シネマレビュー

8日目の蝉

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ラストでやられました。いやもう中盤くらいから来たな来たなとは
思ってたんですが。予告からちょっと気になってたこの映画
昨年の日本アカデミー賞を総なめ、お客さんも相当入ったようで
パターンとしては一昨年の「告白」に近いんですが既に一度ドラマ化もしているので
白夜行や一リットルの涙のように原作もちの定番の名作として今後もリメイクなど
繰り返される作品になっていくかもしれません。

過去の作品としては母子物としてやはり当時の日本アカデミー賞を総なめした「愛を乞うひと」
逃避先の美しいロケーションと親子の情愛とミステリーとしての事件性の絡みから「砂の器」
数年のスパンを挟んだ逃避物として「青い鳥」などを思い出しました(これも永作博美繋がりですね)
原作は未読ですが、映画ならではの手法でかなり感動的な方向に修正も施されるようですが
(原作はミステリーものとしてもっとドライな作風みたい、このへんも好みですね)
キャストも含め1映画として原作をかなりうまく映像化させられた作品なんじゃないでしょうか。
久々に重厚で見ごたえのある邦画をみた感じ。
最後の最後、あの締め方は人によって解釈が分かれそうですが、ある意味潔い終わり方かな
あの方が後引く強さが残るしねェ。。
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by kgapk2004 | 2012-05-04 10:44 | シネマレビュー

ドニー・ダーコ

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非常に難解な映画だけど極めてアートちっく、ていうかウサギの着ぐるみ着た
変なのが登場するちょっと陰鬱な青春不条理劇
みたいな筋書きから非常に気になってた映画なんですが
特にウサギってのがキモwどう転ぶか予測不能っぽいし。

しかし、たとえばヌーヴェルバーグやフィルムノワール
あるいはデビットリンチやタルコフスキーあるいは10年位前にブームとなったミニシアター系映画などなど
これらを通過して観れば今更そこまで新しいところもなく。。
アメリカ風刺のような描写があるけど、あのアメリカンビューティーもこの頃だったしな。。。
自分的にそれらの成分がまだまだ未接種或いは斬新気味だった
5~10年前に観てたらもっともっと斬新に感じたはず
そもそも最初目にしたのが5年位前の映画誌かなんか
だったので、その頃みてればよかったんだよな・・・
つまり前衛映画としての描写に目新しいことはなく
だからトリッキーな演出(たとえばラストの時間逆行現象を
筋書きを変えてもっと節目節目に入れるとか)すれば前衛+ギミックが
かみ合ってより刺激的な映画になったと思うのに
ウサギの出番も少なすぎるのでそのトコロドコロで絡めれば。。
なんだか奇抜な設定だけで描ききったようなとこもあってちょっと物足りない
しかし、最後までなんだかんだで目を話せないのは絵的な美しさ
ちょいミステリー的な味付け、それらがところどころで物語を引っ張るから。
本作は、00年代を代表する前衛映画のポジションにはばっちり
おさまったようで、欧米では未だに本作のフリークスが後を絶たないとか。
この手の映画の入り口には申し分ないデキだと思います
絵的にも筋書き的にも抑える部分は押さえてあると思うので。
でも欲を言えばさらに上をいってほしかったというのは贅沢なとこなんでしょうか。
しかし、あの結末は昨今のアニメなんかでもやたら見かける結末だわな。
マドまぎのラストはドニー・ダーゴの影響云々は流石になかなかみかけないけどw
しかしキーを握るのがウサギだし、ある意味すげー被ってる。。。
00年代(以降)は喪失と時間逆行(ループ)というシナリオが世界中で
数年周期で繰り返される時代だったのかもしれません。
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by kgapk2004 | 2012-01-01 21:36 | シネマレビュー

スーパー8

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スピルバーグの集大成映画といわれ前評判はかなり高かったよう
舞台がモロに80年代(実際は79年舞台みた)炭鉱で賑わう1万2万単位の田舎町
未知との遭遇やET仕立てのシナリオに
グーニーズやスタンドバイミーなどのジュブナイルも髣髴とさせ
スティーヴンキングのモダンホラー風
やはり父と子の関係も絡むし軍隊も絡んでくるし
一番最初のゲーム、マザーに感じた情緒豊かで能天気なアメリカの魅力を
ぐっとみせながら裏になにか形にならない不気味なものが忍び寄ってくる
あの感覚にも近くて雰囲気は大好きなんですこういうの
外界からの異星人を扱ってはいるけど
実は日本人が土着的に感じている田舎の古いしきたりなどから来る恐怖と同じ
うちからでてきた恐怖が画面の節々から漂っている気がします(ITみたいなもの?)
もともとインディアンの土地だった
広大なアメリカにある得体のしれない土着的ななにかが
田舎町を舞台にすることで文明と対比され、それがより引き立つってるのかもしれません

ただ序盤の何かが起こってるミステリアスな雰囲気に比べ
謎の対象が明るみになりパニック映画風になる中盤以降はトーンダウン
落ちもちょっと苦しいし唐突。おいしい材料を並べてあるのに
もう少しクライマックスをうまくひっぱられなかったもんか。。
EDの演出は非常に秀逸。主人公一派が小学生だてらに(もしかして中学生かも。。)
映画をとるのはうらやましい、自分なんていま似たようなことをやろうとしてるのに
こんなちっこい頃からそんなものを撮る習慣があるなんて
(スピルバーグやエイブラムズの個人的な実体験からきている可能性もありますがw)
流石映画の国だなぁぁと、あと列車のシーンは流石の一言。
実はあそこまでがクライマックスな気もするw
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by kgapk2004 | 2012-01-01 21:23 | シネマレビュー

サイタマノラッパー SR2

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舞台は埼玉から群馬へ・・・今度はアラサーの女子ラッパー
なんかだんだんウォーターボーイズみたいな展開になってきたSRの2作目
失敗ライブイベント→揉めイベントが起こるとことかお約束化しつつあるし
細部の展開も前作とあえて似せてあるし前作の主人公SHO-GUNの2人も出てくるし。
しかし同時に凄く可能性を感じる映画でもありました。

今回は主役が女子5人組になったことから「重さ」は
かなり増してきてます。前作は20半ばのフリーター男子
今回はアラサー女子、人生の切羽詰り具合は年齢こそ、
そう離れてなくても
やはり後者の方が切実になってくるんですよねェ・・・

前作の2人が登場、EDで早くも次回作への予告が出ている通り
このままいけば毎年県を跨ぎながら続編がつくられていく
ウォーターボーイズ形式で各地で続編を作りながらゆくゆくは壮大な
偽史を作っていくシリーズになる可能性も見えてきました。
歴史がなければ偽史をつくり、そこに物語を発生させてしまうという方法は
(たとえば前作でちょっと出てきただけで死んでしまうタケダ先輩
今回は彼がライブした群馬のタケダイワが一部ラッパーには聖地とされており
前作と今作をつなぐ橋渡しとなり、今回の主人公らの再結成の契機にもなる)
昨今のアニメの聖地巡礼と同じ流れ
もっといえば架空の聖地をでっちあげる
「ブレアウィッチプロジェクト」方式と言えるでしょう
そこにこのシリーズはモラトリアム、地方、閉塞感という誰もが
共感を覚えやすいテーマを一貫して描く
多数の視聴者にとって地続きな世界を描くわけです。
何もない僻地に一つ一つ偽史の伝説を築いてく流れは非常に面白い。
順当にシリーズを重ねれば、インディペンデント映画界の寅さん的存在
あるいは平成ライダー的なデータベース映画となっていく可能性もあります。
PLANETSでの対談などを見ると入江監督はこの映画を作って
j-POPとコア層に寸断し、一般層とも乖離してしまった日本のHIP HOPを
このSRによる偽史とメディアミックス展開で草の根的に
広めていきたいという野望を抱いているようで
いつでもどこでもフリースタイルができ、それゆえにコミュニケーションツールと
しても秀でているラップというものに作劇の上でも非常に可能性を感じているそう
地方=ホームを過剰にアピールする文化としても性がいいってのもあるんでしょう。

地方に文化を、金はなくて映像や音は作れる、ネット時代に可能性は広がると
常日頃思っている私としてはそういう点で非常にインスピレーションを刺激される
続編となっておりました。内容自体は前作も踏まえて痛くてベターなんだけどw

一方、前作の感動はあれ一回きりだからよかったんだ!という批判も増えそう。
ただシリーズを重ねるごとにSHO=GUNの2人が顔だししていけば
まさにあの埼玉の地から伝説がはじまったということにもなるし
それはそれでまた感慨深いとも思うのですよ。
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by kgapk2004 | 2011-10-23 15:37 | シネマレビュー

ブラックスワン

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予告編をみて気になっていた映画ではありますが。。
半ばバレエの皮を被ったホラーですね、これ
アニメのパーフェクトブルーと類似性を指摘されてるようですが
個人的にはダリオ・アルジェントの「サスペリア」を思い出しました。
女性だらけの環境が舞台であること
鏡がモチーフとして現れること、とにかく「痛い」シーンが多いこと
幻覚なのか現実かはっきりしないシーン多発
ゴブリンのサウンド=クラブのシーンとか。
またハッキリ記憶にないからイメージだけど
「ガラスの仮面」や昔の大映ドラマ「ヤヌスの鏡」なんかも
ちらっと頭をよぎったり。どこか少女マンガ的な世界観なんですよね。
ちょっとお耽美で現実離れしていて
痛いシーンは精神的、生理的に痛さを感じるシーンが多い。
母性が暴走した結果の怖さなどなど(主に母親のカラムとこでね)

見方によってはホラーでなく上りつめていくもののプレッシャーを
精神的なテンパリ具合まで含め描いた、と取れなくもないので。人によって
解釈の幅がありそうで、そのへん新しい。
最近は予告編や紹介文を見ただけでどういう映画化もうだいたい分かってしまう映画
がほとんどですが
(といって展開が読めるのと中身の良し悪しはあくまで別ですが。。
ベタでも魅せ方がうまけりゃ感動するし)
この映画、30分過ぎても話がどう転んでくのかイマイチはっきりしない
こういう予告編だけでジャンルや展開が読みきれない映画、挑戦的でいいと思います
でも最後の方にいくともう展開が読めてはきちゃうんだけど。。
後半に行くほど増すサスペンスタッチな心理描写に関してはかなりベターです。
15Rなのはグロではなく、エロによるところが多そう
ってくらいエロシーンも多し。ナタリーポートマンはすっかり演技派になってきました。
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by kgapk2004 | 2011-07-16 22:20 | シネマレビュー

SPACE BATTLE SHIPヤマト

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いろいろ酷評されたけど、レンタルになったら見ちゃう類の筆頭w
日本発の大作SF・ハリウッドばりのスケールのように宣伝されてたけど
いままでもその挑戦の歴史は長く
セカイの円谷といわれた時代より2001年宇宙の旅、スターウォーズの頃から
ニ・三歩先をリードされてから(もともと資金が桁違いだからしゃーないんだけど)
宇宙からのメッセージ、84年ゴジラ、影武者、天と地と、平成ガメラ3部作、梟の城
ホワイトアウト等々ハリウッドを意識した実写大作は節目で作られて
でも今一つ実を結ばない不遇の時代が続いてきました。
(80年代のコンピューター、現在のゲーム業界、家電業界が
この特撮→SFXと同じ歴史を辿ろうとしてますが・・・ガラパゴスで
ニッチな国内需要に売り逃げしないで、長期的な目線で頑張って欲しいんだけど。。)
その時代を乗り越えて、このヤマトや海猿、平成ライダー劇場版やGANTZなど
それなりに派手な大作が軒を連ねる今日へと繋がっています。

その中でもとりわけ大きな注目をあびた本作ヤマト
はっきしいって文芸系の映画の目線でシナリオを云々したり
ハリウッドの最上級(アバタークラス)と映像で比較するのはナンセンスで
もう少しハードルを下げてみれば、原作をそこそこうまく租借し
2時間という枠でなんとか治めた優等生な映画に仕上がってます。

違和感あるのはやはりキャスティング、どれだけいい面子を集めても
こういう大作の絵面に日本人はやっぱり違和感、それもすぐ解消されますが
ヤマト乗組員のあのユニフォームは流石にちっと時代を感じさせてしまう。。
一方へんなところでは原作を改変してあって
ヤマト発進までの過程も端折り気味だし(あそこまでで30分くらい枠を作って欲しかったり)
ガミラスが異星人というよりヴァジュラや木星トカゲみたいなクリーチャーになってしまった点
今風ではあるけど、逃げかなーとも思ったりw明らかに人型の組織の方が
描きづらいし、金かかるだろうしね。。尺的にも難しくなるし。。

あと年配の聞き上手に西田敏行、女医さんに高島礼子(既に原作とキャラがかけ離れてるけどw)
年配の枯れた親父に山崎努とか
それぞれの配役に違和感はないんだけど、TVドラマサイズの俳優がそのまま劇場まで
見慣れた配役で持ち込まれてて邦画の層の薄さを感じてしまったりも。。
文芸系や小劇場系の俳優の方はまた別のカテゴリがキチンとできていますが
こういうアクション系SF系になると、途端にTVドラマでお馴染みの顔ぶれの延長か
あとはもう特撮系頼みになってしまい
役者不在感が否めないような、ねェ。。20世紀少年でも感じたけど。

とりあえず、酷評されてもチャレンジすることに意義があるし
作れば作ったデ外国からもオファーが多数かかったりもするようだし
年に数本こういった大作邦画を作る流れはつづいて欲しいですね。
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by kgapk2004 | 2011-07-16 22:17 | シネマレビュー

8マイル

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サイタマノラッパーにちょい感動したんで本場アメリカのラップ映画代表も流れでみておこうと
いまさら「8マイル」鑑賞いたしました。

エミネム本人がご出演。CDが売れなくなりスター不在が
叫ばれるアメリカでもまだまだエミネムは健在なようで
最近もガガ様をディスったりと大御所感を漂わせつつ
まだまだ現役のラッパーとしての存在感をアピールしていますが
そんなエミネムの成功一歩手前の物語。
これをみるといかにアメリカが自動車産業がもはや斜陽であえるのか
そして、現在日本が当時のデトロイトといくらも変わりようのない
貧困と停滞感を覆いつつあるのをひしひしと感じたりも。
まぁあそこまでの治安の悪化がないだけマシですが。
そんなどーしょもない貧困と現実から一歩踏み出そうとするエミネム
の姿は震災を得たいまますますリアル。このへんのテーマ性はサイタマのラッパーとも
ほぼ共通で、また現代においてパンクの精神性を
HIP HOPが引き継いでいるんだなと改めて確認できる点でもあり。
ほんとは「8マイル」という響きからエミネムが旅をしながら
ラッパーとして覚醒していく「モーターサイクルダイヤリーズ」みたいな
ロードムービーをイメージしていたんですが
実際に見てみたらラップ版ロッキーだった、という印象
それもロッキーほど明快なカタルシスがないのがいかにも00年代の作品だな、と。

しかしね、日本でもシニカルに社会批判くらいできる
アーティストがそろそろ出てきてほしいんですが
チャートにはいろんな顔ぶれがあって正解だと思いますが
同一色に染まると途端に偏った感じを受けてしまう
偶像の象徴であるアイドルやキャラクター、ルックス横行が
ちょーっといきすぎてて最近やばいなぁ何か途上国臭くなったなぁと感じます。
(なんか昔のベトナムとかそんな感じの国になってない?最近(汗))
数年内にレコード会社再編が起こると言われているので
そうなるまではあんま大きな変化もないでしょうが。
社会批判やHIP HOPがそれで正解ともいいませんが
CD不況でもまだエミネムが元気だったりするあたり
アメリカはまだもうちっとは音楽(ジャンルとしての力?)の余力が残ってるんだろうなぁと。
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by kgapk2004 | 2011-07-15 20:59 | シネマレビュー

野獣死すべし

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東宝のデジタルリマススター系BDを買ったら
デカデカと見出しが載ってましてちょっと前に特集も満たし
優作のアクション映画って見てないなぁと思い
甦る金狼に比べ、いぶし銀な印象のあるこっちを
あえて見てみようと。。それまでアクション俳優として
演じてきた松田優作としての新境地
地獄の黙示録やタクシー・ドライバーのような
戦場帰りの人間が凶器にとりつかれていく様を描いてます。

スタイリッシュなのもそうですが、もってもわしたシーンも
多いため、その辺で冗長に感じてしまう人も多かろう作品ですが
優作の凶器演技は本家(?)デニーロを喰ってしまうほどのインパクト。
あっちはニコニコした一般人が実は頭のなかぶち切れてたそのギャップが肝。。
こっちは素でナイフ出してきそうな剥き出しな感じ。
しかし、あのぼそぼそとしゃべる奥に凶器な
感じチラチラするのは岸田森譲り??最近でこそああいうキャラ造詣は
もう珍しくないですが、当時はかなり画期的だったはず。
日本における凶器キャラの1つの類型になったんじゃーないかと思います。
ついでに若かりし日の鹿賀丈史があんなギラギラした感じとは思わず。
トコロドコロ退屈に感じるとこも多い映画ですが、電車のシーンなど
目が離せない名場面もまた多い映画です。最後のシーンの解釈はよくわからんけど。。。
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by kgapk2004 | 2011-07-15 20:54 | シネマレビュー