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by kgapk2004
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父、帰る

c0005235_0333918.jpgずーーっと気になってた映画なんですが、行きつけのレンタル屋の奥の方で発見(この手の映画は地方のレンタル屋だとあまり派手に並ばないので見落としがち。。。)。これってロシア映画だったんですね。ロシア映画というとタルコフスキー監督作品が真っ先に思い浮かぶのですが(というか、それくらいしか出てこない^^;)。この映画もタルコフスキー作品同様、人間の心象風景に迫ってくような不思議な映像がそこかしこにちりばめられています。12年間、家を不在にしていた父親が突然帰還、翌日2人の息子を連れてキャンプに出かける、という導入部なのですが、この冒頭からして、たとえば母親の妙に意味ありげなそわそわした態度や、寡黙すぎる父親などミステリアスな雰囲気が漂っています。旅の間もこの父親は星一徹か碇ゲンドウかってくらいのスパルタぶりを発揮w。そして、あっと驚く終盤の展開によって(謎は謎のまま)余韻に浸らせつつ絶妙なところで幕を閉じます(人によってはここで終わりっ??て思うかも^^;)。終盤の「あっと驚く」展開は、唐突すぎて個人的に、これはちょっとなぁ~と思わないこともないのですが、そのへん含めて見終わったあとにあれこれ想像するのも、また1つの楽しみ方なんじゃないかと。それにしてもこの映画、背景となる風景が抜群に魅力的。バックに流れる不可思議な音楽も、全体に流れるどこか不穏な空気とぴったりマッチしています。抽象的な映画ではあるんですが、背景の美しさと、何より父と子っていう大きなテーマは誰にでも思うところがあるんじゃないでしょうか(でも女性視点がない映画かもなぁ、母親も最初しか出てこないし)、何か神話のような張り詰めた風情を漂わせた作品です。
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by kgapk2004 | 2006-05-30 00:24 | シネマレビュー

ブラックホークダウン

c0005235_0355185.jpg本作は、ドキュメンタリータッチで実際の戦場をシミュレーション的に描いた作品じゃないかと(この話自体は史実)。キャスティングがかなり豪華なんですが、そのキャラクターをしっかり描ききれないままいきなり本筋の大きな戦闘に入ってしまう点。ひとたび戦闘がはじまると主義も主張もないまま(あ、これはあるか^^;)、ひらすらに派手な市街地戦を延々と描いている点。また、せっかくの豪華なキャスティングも、みな似たような顔ぶれで、なおかつヘルメットを被っているため、キャラの見分けがつかきにくい点。ここ最近のリドリースコットの映画に多い、何か意味ありげなのに、実は特に大きな意味のなかったシーンが幾つかあったり、と、純粋な映画としては欠点は結構あるんじゃないかと思ってます^^;。しかし、そのドライに徹した作風が、実際の戦場はこういうものだというリアリティーを増していると思うし、キャタクターが記号的な点も戦場ではどんな人も駒になってしまう、という無常観をあらわしていると見ることもできるんじゃないかと。また、どうしてもベトナム戦争が舞台になりがちなこの類の映画を、93年のソマリアの紛争という、比較的最近で、今まであまり語られることのなかった舞台にしてある点も斬新でした。市街地戦の緊張感と、リアリティ溢れる雰囲気に尽きる映画。ストーリーに心を動かされるところは(個人的にはですが)ありませんでしたが、市街地戦の迫力だけは一級品。結局そこんところで気にいってる映画なんですねw。ゲーム風にいうとまごうことなきFPS映画。史実に基づきドキュメンタリータッチという点で、後述の「戦場のピアニスト」に通じるものあり(同じ戦争映画でもタイプがまーーったく違いますがw)。
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by kgapk2004 | 2006-05-30 00:23 | シネマレビュー

戦場のピアニスト

c0005235_0403862.jpg戦争映画というと戦闘に参加した兵士の視点のものに目がいきがちですが、それに巻き込まれた民間人の視点で語られた映画も数多くあります。本作はそれに属する一本。ホロコースト映画(ユダヤ人虐殺をテーマに語られるもの)に当たる作品ですが、とにかく、主人公が最後まで逃げ続けっぱなし。家族とははぐれるし、せっかくかくまわれてもやがて逃げるはめになったり、主人公は悲惨な目に会い続けます(ある意味逃亡者に通じる面があるかも)。個人的にはイデオロギーどうこうで、この時代を舞台にした映画を語れるほどの知識はありませんが、とにかくこの映画は戦時下の状況をドキュメンタリータッチで、リアルに再現した映画だったっていうことに尽きるんじゃないかと。同じ背景を持った映画でも、ライフイズビューティフルのように感動を煽る類の映画でもなく、淡々と当時の状況をつづった作品。故に人によっては単に眠い映画、で片付けられてしまう面もあると思うのですが(長い映画でもあるし)、あくまであの当時の悲惨な状況をありのままにフィルム上で再現した、というところにこの映画の意義があるんじゃないかなぁと(監督自身が実際に体験者である、ということも重要)。また、主人公がピアニストという芸術的な職業から、一転して弾圧される側にまわるというギャップも怖いなぁ、と思います。どんな職業であれ、戦争は容赦しないという無常観がひしひしと。そして、アカデミー受賞映画に恥じない豪華なセットがあったからこそ、肝心のリアリティも損なわなかったんじゃないかと。強く感動するとか、心の1本という類のものではないですが(前半の家族との離別のシーンや凄惨な虐殺、弾圧描写など、それでもインパクトのあるシーンも多いのですが)、ドキュメンタリー風の史実映画として、インパクトに残った作品となりました。ある意味、再現映画の究極の1つかとw。
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by kgapk2004 | 2006-05-30 00:23 | シネマレビュー

バトン

おでめやから、バトンがまわってきたので
めんどくさいけどやってやろうじゃないかと。
何気に初バトンだわw。

☆物欲バトン ☆

Q1.今やりたい事

一日中写真集でものんびり眺める(-.-)y-~~~
(写真集っても廃墟とか、夜景の類w。最近のまいぶーむ)

Q2.今欲しい物

HDD型mp3プレーヤー(あいにく候補がないですが)
PSP

Q3.現実的に考えて今買っても良い物

夏物シャツ

Q4.現実的に考えて欲しいし買えるけど買って無い物

上に同じ

Q5.今欲しい物で高くて買えそうに無い物

新型のPC、車(こりゃそこまで欲しくはないかな)

Q6.タダで手に入れたい物

資格、安定した職!(モノじゃないですがw)

Q7.恋人から貰いたい物

金はいらん、愛をくれ♪(臭っ

Q8.恋人にあげるとしたら

無難にリング。か、その時々で欲しそうなもの。

Q9.このバトンを5人に回す。

お暇な方、気がむいたらやってみてねん。

Q10.このバトンを無視したら?

へんじがないただのしかばねのようだ。。。
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by kgapk2004 | 2006-05-23 18:34 | 雑記

バグダッド・カフェ

c0005235_236343.jpg最近mi○iでこの映画が絶賛されてて、そう言えば、昔見て凄い気に入っていた映画だったにもかかわらず、細かい筋を忘れたたのでちっと前に改めて見た映画。全編に漂う赤茶けた砂漠の色が印象深い、黒人の肝っ玉母さんと何処か陰のあるおでぶなドイツ人女性との友情を描いた映画。その一風変わった作風から、ややカルトな雰囲気も漂わせる映画ですが、この映画の主題はまさしく癒し。人生に疲れた人たちが集まる吹き溜まりのようなカフェを、たまたま行き着いたドイツ人のおばさんが徐々に人が集まるオアシスのようなカフェに変えていくという癒し系の王道を行く映画w。内容こそ、非常にまったりしていますが、最後まで退屈せずに見れる映画に仕上がってると思います。主役である2人の存在感も大きいし、砂漠のど真ん中にあるカフェって言う映画の舞台もまたなんともいえない味わい深さがありました。この映画は半分、舞台の勝利と言えるかもしれませぬ。また劇中ブーメランが、タンクの周りを飛ぶシーンが何回かあるんですが、ストーリー中特に大きな意味もないシーンでありながら、このシーンは特に印象に残ってます。そんな特に大きな意味はないものの、印象深い場面が多い映画でもあります。劇中で何回も挿入されるテーマ曲「コーリングユー」も映画の雰囲気によくマッチしてます。今聞くと、わずかに80年代の(この映画の舞台となる片田舎とは逆の)都会っぽい香りも漂ってきますがw。難を言えば、ラストがちょっとだけ安直。もう少し時間というか、間をもたせた方が、感動がより大きくなったんではないかな~と。普段こういったまったりした映画を見ない人でも、これは比較的見やすい作品になるんじゃないでしょうか、イチオシの1作です。
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by kgapk2004 | 2006-05-21 02:27 | シネマレビュー

CUBE

c0005235_2343234.jpg謎の立方体に閉じ込められた男女が、試行錯誤しながらその空間から脱出しようとするサスペンス映画。いきなり北斗の拳まがいのショッキングなシーンで幕を明けるこの映画w、これ以降、類似映画も結構な出回ってましたね~。この映画メチャメチャ好きって訳でもないのに、何故かいっぺん見出すと最後まで見ちゃうんですよね(結局好きな映画ってことなのかも^^;)。実はこの映画のセットは1つの部屋だけを用意し、それを使いまわしているだけという、低予算で大成功を収めた映画というのは有名な話w。そうやってみるとなるほどねーとも思うんですが、それほどの違和感を感じることもなく、うまい具合に編集されてると思います。結局謎は謎のままで最後までつっきってしまうのですが、極限状態に置かれた人間の葛藤や対立、次から次に難関がやってきたり、と、実に退屈させない作りになっていると思います。それと本編の後に収録されたエレベーターもおもしろかったですね~、5分間くらいで終わる短編なんですが、CUBEと同じ密室モノ、よくできた世にも奇妙な物語の1篇みたいな話です(DVDでは収録されてないかもしれませぬ^^;)。
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by kgapk2004 | 2006-05-21 02:25 | シネマレビュー

ストレイト・ストーリー

c0005235_231480.jpg頑固者のじいさんが20年来仲たがいしてた兄と仲直りをするため、時速8キロのトラクターに乗って旅をする、というロードムービー。監督は、ロスト・ハイウェイ、ツイン・ピークスなど難解なカルト映画やドラマを撮り続けてきたデヴィッド・リンチ。そのデヴィッド・リンチが初めて、ヒューマンドラマ風の作品に挑戦し、話題になった本作。また実話に基づいた話ということもポイント。基本的に多くを語らないこの爺さんからは、齢を重ねた人にしか出せない味や説得力があり、見ていてなるほどなーっと思ってしまう台詞が多し。しかし、なんといってもアメリカの雄大な田舎道を爺さんがトラクターで旅をするというそのコンセプトや絵が抜群にはまっておりました。何かアメリカ的ないい感じののんびりした風景が広がって、無性に旅に出たくさせてくれる映画です。この辺さすが、アメリカのロードムービーだなぁと。また、デビットリンチ作品だけあり、よーく注意して見ると、所々で怪しげなシーンがあったりしますw。実はこの映画を見るまでデビットリンチ作品ってみたことなくて、これを見た後に、ツインピークスやらロストハイウェイを見たんで、最初ギャップにびっくりした覚えがありますw。それでも、やはりどこかこの映画と共通するテイストはあるんですよね。夜のシーンが妙に意味ありげだったりとか。
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by kgapk2004 | 2006-05-21 02:23 | シネマレビュー

ノベルレビュー(索引)

☆純粋娯楽作。
★作家性強し。
☆★純粋娯楽作+作家性強めの作風が同居。で、やや娯楽要素の割合が強いと感じたもの。
★☆純粋娯楽作+作家性強めの作風が同居。で、やや作家性の割合が強いと感じたもの。
!管理人、特にお気に入りの作品。

ZOO(乙一)★☆!
キノの旅()★☆
IT(スティーヴン・キング)☆★
白い巨塔(山崎 豊子)☆★
幼年期の終わり(アーサー・C・クラーク)★
神々の山嶺(夢枕 獏)☆
十角館の殺人(綾辻 行人)★☆
マークスの山(高村 薫)★
十二国記(小野 真由美)★
火車(宮部 みゆき)☆★!
不夜城(馳 星周)★☆
4TEEN(石田 衣良)☆
ラッシュライフ(伊坂 幸太郎)☆★!
流星ワゴン(重松 清)☆
姑獲鳥の夏(京極 夏彦)★!
リング(鈴木 光司)☆!
夜のピクニック(恩田 陸)☆
すいかの匂い(江國 香織)★☆
竜馬がゆく(司馬 遼太郎)☆★!
ガダラの豚(中島 らも)★☆
砂の器(松本 清張)☆★
ノルウェイの森(村上 春樹)★☆!
夏の庭(湯本 香樹実)☆
グミ・チョコレート・パイン(大槻 ケンジ)☆★
OUT(桐野 夏生)☆★!
亡国のイージス(福井 晴敏)☆★!
希望の国のエクソダス(村上 龍)☆★
バトルロワイアル(高見 広春)☆★
ぼくらの七日間戦争(宗田 理)☆★
(佐藤正午)☆
スキップ(北村 薫)☆
秘密(東野 圭吾)☆★!
タイム・リープ(高畑 京一郎 )☆!
イリヤの空、UFOの夏(秋山 瑞人)★☆
卵王子カイルロッドの苦難(冴木 忍)☆★
蓬莱学園の冒険!(新城 十馬)☆★
風の大陸(竹河 聖)☆★
フォーチュンクエスト(深沢 美潮)☆
ロードス島戦記(水野 良)☆
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by kgapk2004 | 2006-05-21 01:16 | ブックレビュー

東京物語

c0005235_0553326.jpg小津安二郎作品。小津監督の名前はそこここで聞くものの、今まで見てこなかったのですが、レンタル屋の片隅で代表作の1つといわれている本作を見つけたので、小津作品初視聴となりました。ローアングルで撮影をするのが特徴で、ゴダール始め映像重視の海外の著名な映画監督に、多大な影響を与えた昭和の大監督ということで。しかし、そういった映像どうこうというよりも、純粋に話に心を持っていかれた感じです。人よさそうな老夫婦が東京に息子達に会うためにやってくるも、息子たちは体面はよくしていても内心はやっかいに思い、この夫婦はたらい回しに・・・。結局この夫婦を暖かく迎えるのは亡くなった次男に嫁いだ未亡人の紀子のみ。この話がうまいのは、善悪をバッサリ分けていないところ。特に両親に対し風当たりの強い長女ですら、後半では人間臭さを垣間見せ・・・かと思えば、またすぐサバサバとした現実的なキャラに戻ってしまったり。劇中では、聖人のような振る舞いを見せる紀子も、終盤には自分はズルイんです、とそんな自分のキャラを否定してしまうし。しかし、結局、家族以外の人がこの老夫婦に親切に接したという点で、ある種の家庭の末路を突きつけてきた作品と言えるのではないでしょうか(最初はイマイチどういうテーマか漠然としないものはあったのですが。)。これはこの時代よりも現代にあって、より深刻に感じられる話(核家族問題をだいぶ先取りしていたことになりますね)。救いなのはこの老夫婦が多少やっかいに扱われても、やっぱり子供を誇りにおもってる点。その先の展開を思うとやりきれないものがありますが・・・。そして「やっぱりあんたはいい人じゃ」もまた、救いの一言なんじゃないかと思います。個人的に、動物と老人が絡んでくる話には弱いんですが、本作は特にこの老夫婦の佇まいが寂しすぎてなんとも・・・(本当にいいおじいちゃん、おばあちゃんって感じだから余計ね^^;)。中盤、滞在先がなくなって道端に座り込んでる図。そして終盤、親戚が一人また一人と帰り、部屋に一人残り寂しそうに団扇を仰ぐ老父の寂しそうな姿はなんとも言えない哀愁を漂わせています。遠い老後、自分はどうなってるんだろうと思わずあれこれ考えてしまいました。絶妙な余韻のある終わり方をしています。それにしても、笠智衆、原節子、杉村春子、昭和時代には味のある俳優がいっぱいいたんですねェ。
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by kgapk2004 | 2006-05-15 00:46 | シネマレビュー

天国と地獄

c0005235_0491465.jpg黒澤明監督作品。正直、あまりにもビッグネームな七人の侍や羅生門は、安々とレビューできないなぁと思い、一歩引いてサスペンス作品であるこの作品を持ってきました(こちらも充分伝説的な作品になってはいますがw)。三船敏郎扮するナショナルシューズの重役の権藤の息子が誘拐され、身代金を要求されるも、実際に誘拐されたのはお抱えタクシー運転手の息子で・・・という導入部。序盤は犯人に身代金を渡す方法、権藤と犯人側の駆け引きに終始していきます。この映画はサスペンスものとしてだけでなく、群像劇としても秀逸な作品なんじゃないかと。正直サスペンスものとしてはトリック含め、今更そこまでびっくりするほどのものは感じなかったのですが(クライマックスの1つである、某有名映画にパロられた例の煙突のシーンは、それでもインパクトが強かったです)。それよりも当時の時代背景を強く感じさせるつくり、そして後半のマニアックな構図に目が行ってしまいました(このへん、ちょっと長すぎだとは思うんですがね^^;)。権藤邸中心に話が進む前半と、横浜のうらぶれた麻薬街に潜入する後半はまさに天国と地獄というタイトルに相応しいギャップが出ております。またそのまんまこれは、撮影当時の日本の情勢にもリンクするものを感じますね~。高度経済成長で波に乗る一方で庶民はまだまだ貧しかったのがこの時代じゃないかと。そういう空気感がフィルムの向こうからひしひしと伝わってくる映画でした。唐突な幕切れとなるラストシーンに何を思うかは人それぞれなのでしょうねェ~。しかし、このヒリヒリした緊張感、白黒ならではの重苦しい空気は今の日本映画では(時代背景の違いも含めて)再現は難しいでしょうねェ・・・。
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by kgapk2004 | 2006-05-15 00:45 | シネマレビュー