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by kgapk2004
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夏への扉

c0005235_171981.jpg古典SFの名作と名高い「夏への扉」
これも昔から読もう読もうと思ってた1作です
まず人物同士の会話が
ユーモア交じりでリズミカルw
国外モノは最近古典を多く読んでたので
そのギャップを一番感じましたね。
劇中で主人公が発明するお手伝いマシーンの
数々は、昔懐かしい藤子不二雄 の漫画に
出てきそうな、レトロSF臭プンプンで
いい味出してますw。なんといっても
同じ時代に書かれた作品だし。
反対に現実を感じるのが
70年代の頃考えられてた近未来像に
現実はまだまだ追いついていないってことでしょうね^^;
冷凍睡眠も、お手伝いロボットも、物体を無重力で運ぶ装置も
現実にはまだまだ実用化の段階にも達してない状態
立体ホログラムも(開発はされてそうですが)一般利用されてないですし。
全体的に、突飛になりがちなSF設定を日常的な範囲に絞り、ストーリーを
ミステリー仕立ての逆転劇にしたことで、SFに拒否反応を示す人にも
とっつきやすい作品になってると思います。猫好きも必読w。
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by kgapk2004 | 2007-12-31 16:57 | ブックレビュー

天使の梯子

c0005235_17313470.jpgジャンプjブックス出身
いつの間にか大作家になってしまった
(その点で乙一と被るんですがw)
村山 由佳の出世作「天子の卵」
100万部を突破し90年代の
恋愛小説のバイブルになった作品。
以前読んだ時に終わり方が唐突でちょっと
唖然とした記憶があるんですが
その「卵」の内容が忘れかかった頃に
続編の「天使の梯子」が文庫化されたので
途中で前作をざっと読みなおしながら
読み進めていきました。
作中でも現実の時間でも10年の間が流れ
作者は前作のラストで取り残された2人
を正しくハッピーエンドに導くために続編を書いたということで
前作の主人公、歩太とサブヒロイン?の夏姫が大きく関わってきます。
この「過去に時間が止まってしまったキャラに第3者的立場の主人公が
(知らず知らず)関わって、救済する」パターンは個人的に凄い好みでして
(最近読んだものではアヒルと鴨のコインロッカーもこのパターン)
その分、今回の主人公(慎一)は後半影が薄くなってしまっている気もします。
しかし、この作者はどうしてこうも男心が分かるのかというくらい
絶妙のシチュエーション、葛藤がバカスカ盛り込まれていて感情移入度は
俄然高まっていきました。ただ慎一がちぃと自己中心的でたまに暴走が行き過ぎ
夏姫と歩太はキャラが変わりすぎてる気もします。が、それも「若さ」と「成長」
と見なせば違和感なし。それより一部男キャラの台詞回しが違和感あったかも^^;。
ついでに、ばあちゃん絡みのエピソードは非常に涙腺やばかったです・・・。
テーマである罰と救済を語る上では外せないくだりなんですが。
完全に評価が固まってしまった卵に対し、やや挑戦的な内容となった
梯子という気がしますが、(間を置いて)両方セットで読むべき作品ではないでしょか。
個人的には非常に楽しめた1作。たまには恋愛ものもいいもんです。
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by kgapk2004 | 2007-12-30 17:18 | ブックレビュー

ゲームレビュー 索引 

☆比較的間口の広いゲーム。
★何かしらのディープな要素を含んだゲーム。
☆★とっつきやすさ、ディープな要素が合わさったタイプ
!管理人、特にお気に入りの作品。

オペレーターズサイド
ギガンティックドライブ
シェンムー☆★!
デメント☆★!
ペルソナ2 罪・罰☆!
ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス☆!
グランドセフトオート サンアンドレアス
ワールドネバーランド☆★
クロス探偵物語
英雄伝説 空の軌跡FC・SC
RPGツクール2000☆!
イース・エターナル
零~ZERO~☆★!
バルダーズゲート・ダークアライアンス
悪魔城ドラキュラX~月下の夜想曲~☆!
カルドセプト2エキスパンション☆★!
デビルサマナーソウルハッカーズ☆★!
真・三国無双2
シャドウハーツ2DC☆★!
AIR☆★!
クーロンズゲート
バイオハザード4☆★!
クロノクロス★!
ファイナルファンタジー10☆★!
龍が如く☆★
ジルオール・インフィニット☆★!
サイレントヒル★!
影牢
ダウンタウン熱血物語EX
Noel
メタルギアソリッド☆★!
エイジオブエンパイア2☆★!
ドラゴンクエスト5☆!
真・女神転生3
夕闇通り探検隊★!
トワイライトシンドローム/探索編・究明編★☆!
マザー1+2☆★!
幻想水滸伝2
MOON☆★!
スーパーマリオブラザーズ
ゼルダの伝説~神々のトライフォース~☆!
タクティクスオウガ☆★!
ファイナルファンタジーコレクション(4~6)☆!
RIVEN★!
ICO☆★!
クロックタワー2☆★!
ソウルキャリバー☆!
バイオハザード★!
ワイルドアームズ☆!
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by kgapk2004 | 2007-12-30 10:02 | ゲームレビュー
c0005235_2032342.jpg冷戦後で9・11以前の93年に書かれた
21世紀の世界情勢を
ハーバード大学教授も勤めた政治学者の
サミュエル・ハンチントンが予測した
問題作。未だに版を重ねている
ロングセラー作品を、新書として読みやすく
論点をまとめた2篇に
日本視点で新しく書き下ろされた1篇を
まとめたお買い得版w。
最近似た視点の世界情勢系の新書を幾つか漁るうちに
結構名前が挙がることがあったので
こりゃあ無視できんな、と思い
早速読んでみた訳ですが
過去の2つの論文をそのまま収録してあり
書き下ろしの1篇も含め、内容が重複しているところもありますが
民族問題を扱い、これから先の国際情勢云々を扱った新書では
いまのところ、一番要点が絞られ、分かりやすい構成になっている本です。
この手の本を読むと、偶然にも多くの本で指摘され、本書でも言われていることに
日本は現在の世界にある7つほどに分かられる文明圏の中の独立した
1つの文明圏で(7世紀に中国の影響から独立)天皇や神道と独自の言語と
(ほぼ)単一の民族で構成され、中国や韓国と比べ、中華思想や儒教思想が
根付いていない、異質な文明であるという意見。
この利点は当然、それだけ長い期間、外国の勢力の直接的な支配も受けず
決定的な民族的対立もなく、2000年以上続く皇族が存在し
独自の文明や有する伝統ある国であるという点。
逆に負い目となるのが、国=文明であるため
欧米、中国・韓国、南米・アフリカ、イスラム諸国のような広い視野での
地域的、文化的、宗教的な繋がりがないため、将来的に孤立する恐れがあるという点。
近代以降、常にナンバー1に付き添う、ナンバー2であった日本。
これからはアメリカ寄りになるか、中国よりになるかが最大の焦点であると説いています。
9・11以前に書かれた本なので、いまでは半分くらい
ニュースや書籍で言われてることでもあるんですが
これからの国際関係を見ていくうえで、最低限のお約束がまとまっております。
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by kgapk2004 | 2007-12-29 20:09 | ノンフィクション

車輪の下で

c0005235_1535319.jpg何故か最近古典ブーム
昔、教科書に載ってた文が
妙に記憶に残ってたことと
こないだはカラマーゾフ
=ロシアだったので
今度はドイツのものを・・・
となんとなく思いつきw
ヘッセの「車輪の下で」を
光文社古典翻訳シリーズで
出たのを機会に読んでみました。
もともと児童向けに書かれていたからか
訳者の力なのか、海外古典としては異例なほど
読みやすかった作品です。子供の心や教育問題がテーマなんで
学生の頃に読んでたらもっと共感できたんじゃないかと思いますが
今の時期に読むからこそ、納得できる点もたくさん盛り込まれてました。
ドイツ本国の10倍くらい日本で読まれてるとのことなので
そんだけ日本の受験戦争や競争社会が過酷ってことなんでしょうね。。
また、自然描写が凄く丁寧で、目に浮かんできそうな抜群の情景描写が
いくつもありました。なので、余計狭い環境に閉じ込められ
精神を病んでく中盤以降の主人公の対比が際立って痛々しいのですが。。
神学校に行ってからの展開、キャラの描写が丁寧なんで途中から
世界名作劇場かなんかを見ているような気分にもなりました。
作者の自伝要素も濃いので、実在のモデルの人たちがいたみたいですね。
作品のテーマからは離れちゃいますが、そのまま普通に学生生活を
続けてく展開も見たかったかもしれませぬw
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by kgapk2004 | 2007-12-29 15:41 | ブックレビュー

FINE DAYS

c0005235_14131375.jpg恋愛小説と宣伝されてましたが
半分ファンタジーや寓話が入ってる
4編の短編集です
学園モノ+半ホラーの表題作の
ノリが一番好きかなぁ
ラストの締め方もしんみりしていて
見事です。学生時代を思い出しました。
次の、余命宣告された父の
昔の恋人を探しにいく話も
余韻が効果的で好みの話です。
何かこういう筋書きに弱いw。
次の話も半ホラー、ラストは叙情系
どの話も日常的な切ない展開の中に
スパイス的に超常的な要素を取り入れたり
キャラがマンガチックに妙に個性が際立っているのが特徴。
個人的には同じ著者で以前に読んだmomentに比べると、話が多彩な分
こっちの方が好みかもしれません。段々作風が固まってきてる気もしますが
あと一つ、強烈なインパクト、個性に欠ける気がします。
でも読みやすいし、オチは読めないしで、注目株なのは間違いなしですね。
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by kgapk2004 | 2007-12-22 14:19 | ブックレビュー

模倣犯

c0005235_22355172.jpg数多くの賞を受賞した宮部みゆきの
大長編ミステリー。
全5作もあるため途中
色んなモンと並行させながら
3ヶ月くらいかけてようやく読破。
3巻と4巻冒頭が何故か非常に間延びした
展開に感じられ
そこんとこで中断してたんですが
(ミステリーで5巻はやっぱ長い・・・)
しかし4巻中盤から、急に盛り上がってきて
5巻までは一気に。
たくさんの登場人物が交わる群像劇なので
終盤の展開はやはり盛り上がりますね。
著者の現代ミステリー物の集大成のようになっていて
やり手のベテラン刑事、腰の低い若手刑事、下町職業夫婦
達観した老人、ナイーブな少年等、登場人物も他の宮部作品のどれかで
みたような役柄が割り当てられてます。
そしていつもの宮部作品なら、犯人を追う側に徹することが多い下町夫婦や
老人が、未曾有の快楽殺人者によってとんでもなく悲惨な事件に巻き込まれ
その被害者の視点をこれでもか、と執拗に描き、中盤は犯人の視点に変わり
最終巻では登場人物が一同に会すという3章構成。
この構成のお陰で非常にキャラに厚みのある展開が完成されたと思います。
ただやはり長さは感じ、文庫本3、4冊にはまとめられたんじゃあないかと・・・
登場人物の回想シーンや懺悔する場面で、引っ張りすぎてた気もします。
被害者側に思い入れると、かなり異の痛い作品となり
ラストシーンの侘しさが際立ちます。それだけキャラも個性的に描かれており
有馬義男は、いかりやのチョーさんをイメージしながら読んでましたw。
ついでにピースは某少年漫画の主人公とやたらイメージが重なりました^^;
(こちらの方が、先の作品ではありますが)反対に10代組が皆、型にはまってるというか
妙に達観してたり、良い子ちゃんすぎやしないかという違和感も。
そんな風に、あれこれ思うところが多いのもこんだけの長編だからこそ
犯人を追い詰める終盤の展開になってからは俄然盛り上がってきますが
作品のテーマは被害をこうむった遺族の葛藤、マスコミ効果の影響力の怖さ
その両方がこれでもかってくらい丁寧に描かれているのが秀逸。
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by kgapk2004 | 2007-12-20 22:38 | ブックレビュー

金閣寺

c0005235_2026102.jpgいままで日本の一昔前の
文学を独特のドロドロしたイメージから
避けて、さほど読んでいなかったんですが
久々に読書熱が沸いてきたために
とりあえず何か見てみようと思い選んだのが
「金閣寺」。「仮面の告白」「潮騒」と並ぶ
ミシマ文学の傑作といわれてる作品。
実際に起こった、金閣寺放火事件の犯人である
僧侶の告白を元に三島由紀夫流の解釈で
描かれた、ドロドロした人間の内部を描く
昭和文学の王道を行くような作品。
生まれながらの訛りと外見のコンプレックスから
美に対し執着しひっそりと悪事を重ねる主人公。
文学によくある単純な善、悪に囚われないアウトサイダーの心理を細々と綴っています。
昭和20年当時の文化、風俗も細かく描かれており、文体から匂い立つ
色気が節々に漂っています。でも基本は逸れものの異常な心理を描いた
古い時代の作品ですから、かなり人を選ぶ作品なのは確か。
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by kgapk2004 | 2007-12-15 20:27 | ブックレビュー

砂の女

c0005235_15184482.jpg世界19カ国に翻訳された
安部公房の代表作の1つ。
昆虫採集をしにある集落へ
向った男が一軒屋に閉じ込められ
奇妙な女との共同生活が始まる
隙を見ては逃走しようとし
あの手、この手を尽くす・・・
筋はシンプルなのですが
途中、モノローグのように挿入される
主人公の回想シーンがかなり抽象的で
示唆に富んでいます。
隠棲的な主人公、貧しい集落などは
太宰治や三島由紀夫の時代を彷彿とさせますが
女との奇妙な共同生活、異様な集落に閉じ込められるシチュエーションは
村上春樹を髣髴とさせ、時代の狭間に立つ作品なんだなぁと
思わされれます。想像力を働かせて読むにはうってつけの小説ですね。
また、この手の作品に多いですが、怪しげで時々エロいのも味w。
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by kgapk2004 | 2007-12-15 15:21 | ブックレビュー

「超」怖い話A

c0005235_23211348.jpg学生の頃はよく
夜の暇つぶしにホラー映画や
胡散臭い企画系の怪談もの
そして、怪談本なんかをよく読んだものでしたが
ここ数年しばらくそういった類の読み物から
遠ざかっていました。
んで、久々にカムバックwしたのがこの本。
このシリーズはここ数年異例のベストセラーに
なったようで、長期のシリーズ化を果たしてます。
このミステリーがすごい!でもイチオシされたらしく。
中身は割りとよくある心霊譚なんですが
全てが純粋な心霊話ばかりでなく
ちょっとした怖い話、ぞっとする話
明確なオチがないものなど様々。1篇が短いので
退屈な夜にちょっとぞっとしたい、なんて時にはいいシリーズかもしれません。
最近は、出版社主催の怖い話コンテストも開かれているようで
稲川淳二と並んで、昨今の怪談ものではすっかり定番化してるみたいですね。
ついでに、ジャケットが何気に凝ってるのもポイント高し。
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by kgapk2004 | 2007-12-12 23:11 | ブックレビュー