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by kgapk2004
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<   2008年 06月 ( 13 )   > この月の画像一覧

c0005235_20493233.jpgAKIRAと並んで
ジャパニメーションという言葉を
認知させた歴史的な1作
とはいって向こうでも知る人ぞ知る
マニア間でのブームにとどまっては
いるようですが。マトリックスのウォシャウスキー兄弟や
ジェームズキャメロンを筆頭に
とにかくクリエイター受けした作品。
押井作品としてみるとパトレイバー1を
より抽象的にしたような内容に思えます。
あちらがコンピューターウイルス
による暴走を絡めて都市そのものをテーマに
もってきていましたが、こちらは人の自我、存在
記憶を介して、情報社会へと繋がっていくテーマ。テーマは微妙に
異なってはいるのですが全体の構成やストーリーの流れ、部分部分の構図は
パト2の雰囲気でパト1を、みたいな感じを受けます。
欧米受けがいいのも納得の、クールで無機質な雰囲気が全編に。
そのため最初見たときに、内容の複雑さもさることながら
あまりにクールで冷たい雰囲気にとっつきづらさを感じたのも確かです。
パト1やビューティフルドリーマーとの最大の違いはその情緒感の薄さであり
パト2と本作で良くも悪くも押井監督の最近の作風が固まったのではないかと。
でも、攻殻ではまだまだエンタテイメントとしてのまとまりがあり
後の作品ほどには、まだ複雑化はしてないと思います。
逆に長所としては、とにかくこれ以降雰囲気がクールになり
扱う内容はより玄人向けになっていったという点。どんどん実写的な方向に
向かっていったと思います。ジャパニメーションって言葉が認知されたのは
本作が流行ったのがきっかけ。エヴァと共に90年代半ばのターニングポイントに
あたる作品になっているのではないでしょうか。
後のTVシリーズも良い出来に仕上がっています。
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by kgapk2004 | 2008-06-30 20:54 | アニメレビュー
c0005235_23151244.jpgこれまた結構前に読んだ本なんですが・・・
どこまでが嘘かまことかは置いておくとして
世の中を裏から操る影の勢力はフィクションの世界だけでなく
実際に存在するようでその1つがまぎれもなく
ロックフェラー&ロスチャイルド財団。
石油王として成り上がった一族が欧米諸国はもとより日本にも
並々ならぬ影響力を誇り時に大統領権限も景気の動向も
左右しかねない力を持っているとかいないとか
まるで中世からつづく秘密結社のような
匂いがしますが。そのロックフェラーに対抗する勢力
目下最大のライバルとみなされているのが中国の華僑財閥。
こうしてみると日本にそれに相当する巨大なカリスマ性を備えた
存在がないことをを思い知らされます。月並みな意見ではありますが豊かな経済力
に反し、国際的な影響力や発言力は極めて薄いという歯がゆさ。
ローマ法王のような象徴としての天皇の国際的な知名度、権威はあるようですが。
もともと国土が狭いためか、歴史に残る世界規模で通用する偉人やら
国内に拘った世界遺産の存在になると途端にスケールダウンしてしまうのが
日本の限界を感じてしまう点。日本人として、日本の文化や遺産には相応の
自負ももっているのですが、こういう点ばかりはどうしょうもない気がしますから。。
明治~昭和初期の偉人に三井、三菱、住友などのかつての財閥はその存在の
功罪はともかく、それなりの国際的な地位影響力を伺わせますが
戦後になるとソニー、トヨタにブランド力は感じても政治の中枢に入り込むような
影響力はなく、あくまで1企業の枠内に留まっている感じだし。
ながーい歴史で日本が世界の表舞台にそれなりの地位にたったのは
ここ100年そこそこでようやく(アメリカも同様ですが)このまま
あれやこれやの問題にさらされて落ちぶれていけば、一度は世界を相手に戦ったものの
歴史的に見て、ヨーロッパはもとより、古代インドや中国、モンゴルのかつて誇った
世界的な力、影響力よりも遥かに小さい規模で終わってしまうことになります。
ただ、発明を誇る国だけあって、ものづくりにかんしては
他の追随を許さないほどに発達し、特許も腐るほどもっており(らしい)
国内インフラ、各種社会制度もバッチリ整っているので
腐っても、経済が豊かな国の地位は当分キープできるだろうとも思っていますが。
そんなことをつらつら思うきっかけになった本でしたw。日本人の最後の砦
貯蓄が崩されつつあるとか、小泉内閣の政策にかなり批判的だったりと
やはり(著者の主観も当然かなり入っているでしょうが)アメリカに対する危機感が
感じられます。日本という国を客観視するきっかけの1つになった本となりました。
ゆえに次のお題が日本の客観視してみてみる、ということでw
ハンチントンの文明の衝突あたりに興味が移っていったんですね。。
とりあえず、物つくりの達人にして、基本的には単一国家、非白人の先進国で
多神教を報じる仏教が一大勢力を誇り、世界に誇るオタク文化を有し
四季が豊かで、感受性豊かで、右へならへの村社会体質で、勤勉だけど
考える気質はなくて、働きすぎだけど国民性は能天気なゆとり病で
排他的だけどやたらとおせっかいで義理堅く。これらは完全な主観ですが
良い部分も悪い部分も含めて、そんな特殊なポジション、国民性を各々改めて
見直すことが、今後の鍵が見えてくるきっかけになるのかもしれませんね。
非白人の非キリスト教圏で、援助を惜しまず、世界に向けて独自の文化を発してる
ここが近年世界からいい影響を受けている国としてしきりにあげられる
所以なのかもしれません。カリスマ性はないものの、そういったところこそ
個人的には日本の国際的なポジションを形作る鍵になるのでは、と思っています。
ちなみに国内だけでみれば某Bプロダクションや某宗教団体は影の一大勢力
と言ってもいいかもしれませんが、どんなもんなんでしょう??
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by kgapk2004 | 2008-06-28 23:22 | ノンフィクション

仮面ライダー響鬼

c0005235_20302624.jpg神戸みゆきさんに追悼の意を表して・・・
ライダー響鬼のレビューでございます。
平成ライダーを暇つぶしに見出して
現在、電王、カブトと平行して
見てるのでなかなか進みませぬが。。。
この作品からは完全新生を謡い
まさに鬼のような格好の偉業のライダーとなり
別名「平成のアマゾン」とも言われている響鬼。
序盤はバイクにも乗っていないし音劇で敵を倒すし
ここまでくると最早ライダーとはほとんど関係ないのでは、という
疑問は残るのですが。。。
しかし、特撮という特殊なフォーマットでないと
大人の男と成長する少年の交流というテーマ、昨今の実写ドラマへ持ってくるのは
難しかったとも思います。平成ライダーはたぶん特撮マニア受けするタイプ
オタク受けするタイプ、一般層にアピールするタイプと3タイプに分かれると
思うのですが、響鬼は平成ではクウガと並んで一般層にアピールを目指した作品でしょう。
新人ではなく、既にキャリアを積んだベテランを主役に据え、脇役もすべて
比較的芸達者な人たちで固めたこと、特撮のお約束である、ありえない偶然や
時間軸の矛盾も極力なくし、自然な作劇を目指した路線もクウガと同様。
なのですが、中盤の脚本家交代劇や若干地味なその路線は玩具をねだる
お子様はもとより、オタクや特撮好きには賛否両論だったろうし、お父さんと奥さん層を
狙ったら、予想以上に奥さん層がついてきたw(と言われる)クウガやアギトに比べると
そこまで一般層も取り込めなかったのかなぁという印章。。ドラマ部分は、序盤はとにかく
少年視点で飄々とした響鬼さんの魅力でこれでもかと押されている分
自然と感情移入しやすい流れになっているのですが
シナリオの展開が毎回似通ってきて、特撮パートと日常パートとの
距離が徐々に開いてしまい、序盤のモチベーションの高さやバランスの良さから
早い段階で緩やかにマンネリ感を醸し出してしまったのが少々残念。
しかし幾らかマンネリを覚えても、ドラマとしてのつくりが丁寧なためか
自然と見つづけさせる魅力があります。一般的なドラマに特撮パートを絡めた
そのバランスがぶっとびすぎず、どっかで見たようなという風にもならず、いい塩梅に
感じるのかもしれません。ギスギスした人間関係(特に序盤)が多かった平成ライダーの
流れの中ドロドロした部分を払拭したのもいい方向に働いているかと。、
さすがに何作も続けてギスギスしてたら、見てるほうも疲れちまうので。。。
和風テイストを前面に打ち出した作風も魅力の1つです。懐かしく熱い匂いのするライダー。
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by kgapk2004 | 2008-06-24 18:34 | ドラマ・特撮

動物化するポストモダン

c0005235_1953509.jpg昨今のオタクの実態を分析し、動物化という言葉を
生み出した画期的な1作。久々なノンフィクションですが
毎回読む題材があっちにとびこっちに飛びしているようで
実は1つ1つのテーマがどこかでリンクして繋がって
いるような気がします。ポストモダンというテーマも
年明けに読んだ「新しい神の国」
「いまこそマルクスを読み返す」などとも
リンクする部分が意外に強いんですね。
宮台真司、大塚英志、岡田斗司夫など
オタク絡み、日本のサブカルチャーの分析家や
著名人の発言も絡めながら、発売された
00年付近の流れを踏まえて動物化、すなわち
データベース型消費の実態について語られています。

これは基本的にオタクに限らず、ここ20年の先進国の文化、風俗、価値観に
まで繋がるお題になっていると思います。
70年代に共産主義的ユートピアが幻想に終わったあと
若者が熱を入れ込むような世界規模の大きな革命、物語は完結してしまい
同時に高度に発展した経済による消費を下支えにしてポストモダン=近代の文化
(サブカルチャー全般)が生まれる。その流れで登場したオタク文化というのは
思想なき時代、架空の大きな物語に意味を見出す、日本型のスノビズムである
ということらしいのです。(ヘーゲル的な歴史が終わった後には人類は2つの生存様式
しか残されておらず、一つはアメリカ型動物的な消費社会、もう一つが日本的な
スノビズム社会で、これらを予想したコジェーブの解釈を例に出し、現にそうなりつつ
あるのではないかと、著者は主張しております)昔はオタクはマイノリティな存在でしたが
最近年をとってからあえてオタに傾く人や80年代半ばから下に生まれた世代になると
それまでどこか日陰者だったという意識そのものにも変化がおきている気がして
昨今目立つ、アニメ文化を機軸にすえた狭義のオタク文化に限定すれば
やはり強烈にマイノリティな分、一過性のブームという感は大きいのですが
その範囲を広義に捕らえた場合、日本的オタク文化ムードってのは良し悪しはともかく
確実にこの国に、そして世界にと侵食していってる気がします。
この本で言われているデータベース消費型=動物化ってのは90年代のある時期から
急速に登場したある流れ、音楽、漫画、ゲーム問わず、コアな層
(漫画読みやゲーマーと呼ばれる人種?)からは嫌煙されたキャラクター戦略を
大きくとった一連の作品群を積極的に消費する層を指しているかと思います。
ゲームや漫画を、映画や音楽、文学などとごちゃ混ぜに享受している
文化系オタク気質な自分としては著者で言うところの80年代型スノビズムなオタク
(物語の世界観やテーマ背景を補完しようとするタイプ)には大いに共感できるものの
まずキャラありきでそこからメディアミックスされ派生する即物的な流れや様式
そして無自覚な記号的なデータベース消費という流れは、WEB時代を踏まえると必然と
思いながらもちいと理解しがたい部分はあります。
オタク文化にとどまらず今後国内ではどういったムーブメントや、時代の空気
漠然とした思想が流行るかは分かりませんが、まったり健康思考やら
本書で言うところの動物化(これはオタク文化にとどまらず)が進みすぎた現状から
ちょっと前に宮台氏や岡田氏がいってたような小さなよかった探し、終わりなき日常を
まったり生きぬけ的な思考を経て、より地域的なコミュニティへ繋がっていくような流れ
エンタメの世界に限定すれば、閉じた社会での小さな共感が生む、どこか空虚な
コミュニティから、一つ一は細分化さてはいるものの、野外フェス、映画コンペ
ゲームショー、コミケ文化と各々の交流の場やその中のさらに細分化されたジャンルまでも
包括し、積極的に交流できる場所や環境が誕生したらいいなぁとは思っています。
(mixiなんてのはネット上で、その理想に近いものを作りだした感はありますが
結局は近いもの同士で固まってしまう、固まれてしまう環境なのでまだまだでしょう。。)
どっかのサイトに書いてあった、ポストモダン的な細分化の
内側での馴れ合いで終わらずに、積極的な異文化交流をって考え方ですね。
趣味にしろ、職業にしろ、大きな共感や価値観の共有はもはや通用しない時代なんですが
だからこそ他の畑の長所や短所、簡単なお約束くらいは理解して
自分の好きな(属する)分野も客観視しながら、そのうえでああだこうだと積極的に
交流できるような場があったらなぁと思うわけです。そうならないと馴れ合いに留まらない
刺激的な交流も、目新しい何かも、もう生まれえないんじゃないかと思うわけで。
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by kgapk2004 | 2008-06-21 20:00 | ノンフィクション

世界征服は可能か?

c0005235_21495919.jpg最近オタクイズデッドとかいって
ちょっと騒動になった岡田斗司夫が
ダイエット本の直後か直前に出した本
以前立ち読みして結構おもしろかったのと
mixiの人気書籍で第二位くらいに
ランクしてたのをきっかけに
改めて読んでみました。
世界征服を真面目に考えた場合
実は相当大変だぞ
ってことと、現実に世界征服を考えた場合には
今われわれが考えている悪の組織からどんどん離れ
ボランティア団体のような存在になってしまうという
ギャップ落ちが強調されているのですが
部分部分の解釈がなかなかおもしろく、目から鱗な意見もいくつかあったり。
(ただ悪役の解釈が一部、個人的に早とちりなところがある気も。
一見さんにわかりやすくするため、あえてそう書いたととれる気もしますが。
特にサウザーの項)。
だいぶ後半の項になりますが、正解征服にはうまみがない、での
昔の特権階級には庶民が味わえない特権があったが、いまの時代
特に日本では、階級はあっても階層はないため、所得格差は存在しても
金持ちが大画面のプラズマテレビで見るバラエティと庶民が14インチで見る
バラエティにサイズの差こそあっても、内容の差はなく、贅沢品も庶民がちょっと
無理をすれば手が届くレベル、特権階級にだけ提供される特別なものはなく
良いものは、市場経済の原理に従って大衆レベルで競争されながら提供される
需要が高いものも、持てば、もしくはその時点でちょっと無理して金を払えば手に入る
という理論。いまや世に溢れているものに触れることができるできないの差はないんですね。
庶民でもプチインテリやオーディオマニアになれてしまい、議員より庶民の方が
遊びの幅が広い時代、そこにある差はもはや伝統か否かという権威づけが
存在するのみという(料亭や歌舞伎、それすら最近は庶民に還元されてますが。。)
この考えでいくと征服者(社長など、高い地位についたもの)ほど心労や責任で
負担がかかって、大変な思いをするばかりで、こうなると世界征服も
大企業の社長やらも単にプライドの問題になってくるという
これは改めて言葉にされると、なるほどな~と納得してしまう考えでした。
また勝てば官軍ではないですが、結局世界征服をたくらむ悪とは革命家
みたいなもので、その時言われているいる社会通念とは別の考え方を指すもの。
江戸末期の悪は海国派、のちに倒幕に参加しないもの、明治~昭和初期は富国強兵に
反対する非国民、バブル末はお金があるのに設けないこと等
現在の悪はというと経済と情報化の自由の否定すること。
現在の正義が「いいものをより安く」、「トレンドを敏感に」「自分のしたいことを探そう」ならば
悪は「「人を出しぬいて得をするのはやめよう」「お年寄りを大切に」
「ちゃんと学校で勉強しよう」となるそうです。自分は天邪鬼なんでほとんど後者かも
しれませぬ。。そっちよりの考えに傾いてきたのは最近ですがw
前者も普通にそうであればいいと思っていますが、現実に前者をとると
後者が多かれ少なかれないがしろにされるんですよね。
とにかく、幸福と平和な世の中はそのままに現状に対しノーと言うのが
新時代の世界征服への合言葉、だそうです。
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by kgapk2004 | 2008-06-18 21:51 | ノンフィクション

小笠山トンネル

c0005235_2142588.jpg
















土曜日に市内歩き企画の番外編?
ということで、久々にお化けトンネルに出向きました
化けトンっていってもそりゃあ山ほどある訳ですが
地元でも有名なとこです。
ちょうど紹介しているサイトもあったり
今回いったのは思いっきり昼間w。
動画をまた撮ったので、編集してまとめることはできましたが
また短く編集してmixiにもUPれるといいなぁと
思っているのですが、なかなか時間が。。
写真は化けトンのすぐ横にある公園です。
人がまったくよりつく気配のない公園ではありますが。。
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by kgapk2004 | 2008-06-16 21:46 | 日常・日記(08年~)

神霊狩 GHOST HOUND

c0005235_2212575.jpgプロダクションI.G
20周年記念作品
現在中盤まで終了。
和製ツインピークス
アニメ版シンセミア
田舎版lain
蟲師+電脳コイル+ひぐらし
相変わらず、色んな作品との
比較をしてしまうのですが
最近こういった田舎を舞台にした
作品に惹かれております。
世紀を超えてからどうも
日本のエンタメ業界で民俗学や田舎や和風がトレンドになってきたのか
Jホラーを皮切りに「トリック」あたりからちらほらとそういったムードが定着してきた
気がするのですが、その波はアニメ業界にも来ているよう。
このアニメの凄いとこは現代の日本の田舎を細かいデティールまで掘り起こしているところ
地方在住者にとってはあるある、こういう光景ってところをうまーく
絵に起こしています。アニメで現代日本の田舎を舞台にし、ここまで
細部のディティールにこだわった作品は意外と始めてかも?
木造りの選挙の看板、山際のカーブや標識、山の上に立った科学施設
畑の広がる田舎道とそこを走るカブに軽トラ、国道沿いのコンビニなどなど。
プロダクションIG、士郎正宗原案ということもあり
実は、攻殻機動隊ともリンクする作品(フチコマがでてきます)
個人的にはペルソナアニメ版に期待して、ちょい外された部分を
うまく掬い上げてくれた作品でもあります。ただ冗長でスローテンポ
つかみどころのなさが欠点でもあり。これと電脳コイルのややライトタッチなテイストが
組み合わされば絶妙な民俗学風都市伝説系アニメができたと思うのですが。。。
雰囲気は絶妙なのに、お話的には山場が不足しているというか
謎ばっか提示されひたすら引き伸ばされてるの残念。この手のアニメによく
ある欠点だとは思うのですが。。lainにどこか似てるのはスタッフがかなり被っているらしく
演出周りが近いです。しかし最近になって久しく、この手のややハイターゲットで
ちょい前衛的なアニメがまたちょこちょこと作られるようになってきた気がしており
個人的にはうれしい流れ。田舎、伝記、高校生、超常現象、民俗学、SF、このへんに
医学用語が絡みカルトな匂いに、どこか懐かしく物悲しい雰囲気も。
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by kgapk2004 | 2008-06-10 22:08 | アニメレビュー

蟹工船

c0005235_2248487.jpg昭和初期、獄中死した作者が残した
日本のプロレタリア文学の傑作と
呼ばれる作品、今年に入ってから
古典としては異例の売り上げとなっている
と最近報道されてたんで
前から気になってた作品ではありますが
手にとってみました。
「いまこそマルクスを読み返す」
を読んでいた時期でもあり
タイムリーな題材でもあったし。
昭和初期、オホーツク海で漁をする
蟹工船に乗る労働者たちが、リンチ、過労死当たり前の
過酷な労働を強いられ、そのうえ多額の儲けはすべて経営者側に
奪われていくという理不尽な状況に対し、徐々に団結して闘争に立ち上がるといった筋。
早い話が労働争議をテーマにした本であり、ワーキングプアやニート、就職氷河期
世代から共感を得て、どんどん部数を伸ばしているとか。
いま読むと、昭和初期の作品だけにところどころが読み辛い作品ではあります。
しかし、本作は女工哀史と並んで当時の欧米に追いつけ、追い越せで
人を酷使しまくっていた近代日本の、公害や戦争とは別の面での
負の側面をリアルに切り取った普遍的なテーマを持つ作品だと思います。
また昭和初期の北海道、オホーツク海といういかにも過酷な舞台が
よりいっそう悲壮感を高めています。
資本主義は本質的には競争社会で、人を酷使する、という点に関しては
現在も基本的にその点に違いはなく、そこにきて先行き不透明で雇用形態もはっきりしない
昨今だからこそ、こういった作品にスポットも当たったのでしょう。
かといって共産主義ではどうにもならないのもまた事実なのですが。
理不尽な状況に対する労働争議という点は十分に意義ある行為だと思っております。
基本真面目で村社会体質の日本ではうまく根付かない概念だとも思いますが。。
しかし、労働の負の本質の極端な形がここにあると考えると、ここまではないでしょ
と思いつつも、現実を見れば絵空事には思えないのもまた事実なんですよね。
いまだに過労死という言葉が付きまとうお国柄が日本なので。
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by kgapk2004 | 2008-06-08 23:02 | ブックレビュー

箱男

c0005235_20383269.jpg安部公房、2作目に挑戦
非常にトリッキーな構成が目を惹く
「箱男」。作中に写真が挿入されているのと
ジャケットの雰囲気、題材に
まず惹かれたのですが
いざ読み出してみるとだいぶ
難解な本だな~という印象。
作中の人物がころころ入れ替わって
それぞれが誰かから見た視点でなく
主人公の記述形式で話が進むので
いまの時系列、誰の視点で話が
進んでいるのかが、非常に曖昧ではっきりせず。
おそらく純文学にミステリー(推理物)
の視点を持ち込んだ作品ということになるのでしょうが
それだけに読んだ後に非常に疲れを感じる作品になってますw
それほど厚いページ数でないにも関わらず。もちろんそういった読者の混乱を誘う
描写、難解な構成はすべて計算済み、読み返せば、恐らく形がハッキリするように
作られているはず。また、その題材、箱男の生態ってのは
今の時代でみても斬新で、おもしろい存在になっていると思います。
現実の世界でも案外、この箱男の陰性的で自由な生き方にうっすら
あこがれてしまう人もいるのではないでしょか。
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by kgapk2004 | 2008-06-08 20:39 | ブックレビュー

未来世紀ブラジル

c0005235_11312283.jpg管理主義が進み、恐ろしくもいびつになった
未来のどこかの国を舞台にした、テリー・ギリアム監督のカルト的名作。
1985年作ながら作風的にはいまみても驚くほど古びておらず
マトリックスを15年早く先取りしていた感があります。一部のシーンが
狙ったようなチープさがあるのですが、それすらも作風の一環として
違和感がない感じ、お話的にはかなり重いのですが
シュール且つコメディータッチ。前編通じて
どこか喜劇的に描かれていますが
そこで描かれるのは「ガカタ」も真っ青な管理が行き届き
個人個人が監視される、どこか歪んだ未来の世界。
資本主義の合理的なシステムをかなり冷徹に皮肉っております。
今日的にはどこか見慣れた映像でもあるんですが、85年にこれを描ききったという
点も快挙。映像的にもギリアム節とでもいうべき、独自の構図が光る作品に仕上がっています。
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by kgapk2004 | 2008-06-08 11:34 | シネマレビュー