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by kgapk2004
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興亡の世界史

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講談社100周年記念企画と大々的に釘打って刊行されている
このシリーズ。近代ヨーロッパの覇権,東インド会社とアジアの海、大清帝国と中華の混迷
という歴史小説や世界史からの流れを思わせるシリーズばかり読んでますが
ケルトとかアジアの小国家群の巻も気になりますね。
このシリーズが面白いのは知的好奇心を満たしてくれるのはもちろん、目から鱗の
新解釈がたくさん入ってること、教科書的な作りにしないよう工夫されてるといいますか。。
このシリーズに限ったことではないのですが、連続した形ではなく独立したオムニバス形式で刊行
されているのはおもしろいです。
こういうハードカバーのシリーズってつづきものとして続刊が基本なので
1冊だけでは手に取り辛い、敷居が高いと思わせるものが多かったので
1冊置きにテーマが変わるのも、ありがたいですね。ただ、歴史に対してある程度嗜んでいないと
おいてけぼりを食う情報量とか基本を踏まえた上での語り口だったりもするので
読みやすいところもあれば、敷居が高く読み辛いなぁと感じる部分も多数。。
全巻同一の著者で書かれている訳ではないので、巻によって傾向も変わるのかもしれませんがw
でもそのおかげで、専門エリア・時代にに特化した著者の知識がバンバン披露されているし
偏った西洋史観、または日本中心の都合のいい解釈におさまらず客観的な視点からみた
従来の世界史に収まらない、新しい歴史を据えようという気概を感じるんですね。
今回読んだものでは特に東インド会社とアジアの海が興味深く、たとえば紅茶よりも実は
緑茶の方がもともと輸出量としては人気があったとか、アジアはもともと資源や
工芸品にすぐれていたため、わざわざ遠方の海外、特にこれといった(生活必需品としての)
輸出品をもたないヨーロッパとはわざわざ貿易するメリットがなく
向こうから率先してこちらにきていたとか。でもまた別の巻では日本を含めた
東アジアの難点(特に明や清)の穴や脆弱さが指摘されていたりとか
また世界史としては、お約束だったりもするんですが、出島から海外にいった人物1人の生涯とか
大航海時代の最初の時期、アジア、アフリカにでていった当初のポルトガルやスペインの
外交の詳細とか、そのへんの雑学まで掘り下げてあるんですね。
どの巻も興味をひいた章を、パラパラ読んでくだけでも面白かったのです。
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by kgapk2004 | 2009-09-27 21:55 | ノンフィクション

日本の難点

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ブルセラ社会学者、宮台伸治の現代日本をあらゆる視点から切り取った話題作
書いてあることがかなり抽象的だったり、1つの解釈を何度も転がすため
理解しがたい部分も非常に多いのですが(システムがなんちゃらという書き出しで始まると
大抵難しい言い回しになってるw)でもなんとなくでも大筋は掴めるような内容になってます。
著者もあとがきで、わざと突き放した内容にした、哲学と結びついた文学としての
趣を重視した、などと書いていますが、そんな感じで難解な本。

裁判員制度は穴だらけとか、日本は発言力を強め自国の権利を守るために
重武装をし9条撤廃するべしとか本気で発言する人が増えれば感染力が伝わり
共感する人も増える(利己的は駄目)であるとか。
抽象的ではあるんですが、不思議なことにこのあと何冊か読んだ
この手の社会学系の本や掲示板の意見も大筋は似たような方向に行きつくんですよね。
特にアメリカ資本に有利なゲームへのシフトを図るための日本への干渉の下りは
普段なんとなくそういう報道や意識はしているものの、いま一つ具体例がピンとこない事象に
かなり詳細な形での解説がされていて、納得しやすい構成に。
雇用対策、広がる格差(は留めようがないにしても)に対する現実的セーフティネット
男女感の相互理解w、少子化対策、国内農業優遇政策、製造業の限界、文化力の促進
新しい時代に適応した教育改革、ライフスタイル重視の国民の価値観etc.

色々と足を引っ張ってるのは国民全体に蔓延する「わかっちゃいるけどどうしようもない」心理
いつまでもバブルの頃の感覚のまま進んでいる社会全体、変わらない過酷な労働条件
にも関わらず賃金はあがらず、日本人しか欲しがらないような過剰サービス
(ガラパゴス化の原因)は以前よりもさらに肥大化しているというゆがんだ構図
一方で矛盾するのがそんな状況でエコがやたらと叫ばれていたり。
それもやはり外交カードの手段としての方便になってはいるんですが、日本は国民が
思っているよりこの分野で後れを取っていたり、とか。
あとはほんとに一人一人のライフスタイルや考え方の確立でしょうねぇ・・・

贔屓目に見てもこのまま10年進めば日本は国は保っていても
国内は相当荒んだシャレにならない状態は目に見えてくる訳で
(振り返ると90→00年代も相当ヤバイ。。)
ただこういった情報や世直しを求めて行動を始めたり知識をつけたりする
人たちは増えていること、問題の方向性はそういった人たちのなかで自然と整理され
共通して認識されてきている訳で、あとはそれがどれだけ
3年後、5年後に変化、進行しているかということでしょうね。。リーマンショックや政権交代で
私的に2006年くらいから感じている末期的な閉塞感に、良くも悪くも変化は感じられてきましたが
この流れが悪い方に向かわないことを願うばかりです。
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by kgapk2004 | 2009-09-27 21:51 | ノンフィクション
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山本精一関連のユニットは、少し日本のアングラ系音楽をほじると
やたらといきあたる割に、今までにROVO以外聴いたことがなく
あと、ほとんどが輸入盤が多くなるためか普通のショップやレンタル屋には
あまり出回らないのも手が出せない大きな理由ですね。。。
しかし、なんだかんだでインストバンドで最初にびっくりしたのはROVOの
「SAI」なので、その繋がりでボアダムスもずっと気にはなっていたのです。
ただYOU TUBEでの映像を見るとかなーりハードな暴れっぷりだったんで
(まぁ前進が暴れ者で有名なハナタラシなだけに。。。)
ROVOテイストを期待すると裏切られるかなーと思ってたんですが
国内より海外で大きなアクションを起こした「スーパーアー」以降は
民族、サイケ、トランス色も強まったということで、いっちょ輸入盤を仕入れてみました。
既にROVOに慣れているとヴァイオリンがガンガン絡んでくる展開などになじみは
感じるのですが、こちらはやはり民族色が強いな~と、環境音やパーカッションの音が
たくさん入ってるからでしょうか。ROVOに通じるトランス感や恍惚感も強いのですが
もっと衝動感や展開の強弱を重視してる感じ。クラブ色が強いっすね。
これはこれで凄く好きな感じ。アングラ畑をとび越えてイチオシな1枚。
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by kgapk2004 | 2009-09-24 19:16 | 音楽レビュー

Tzomborgha/Ruins

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boredomsと並んで海外受けの強いバンドRuins
ドラムの吉田達也は特にこの界隈では有名。
聴いてみると確かにドラムのありえない展開の嵐
超絶技巧に納得なんですが、一部展開がフュージョンっぽい感じも受けて
そのへんは好き嫌いが分かれそうな(フュージョン苦手)。。
あとはデタラメに挿入されるヴォーカルですなw。
でも、この手のバンドは一曲、一曲がながーい曲がお約束なんですが
2分、3分でさっくり終わるのでそのへんはとっても聴きやすいのです。
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by kgapk2004 | 2009-09-24 19:12 | 音楽レビュー

ユリイカ/Jim O'Rourke

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ポストロックの始祖の1人に数えられるジム・オルーク
くるりの「図鑑」をプロデュースしたり、ソニックユースに加入したり
オルタナ畑では有名なお方、長らく名前しか知らなかったオルークさん
近所のレンタル屋に転がってるのを発見。
どかのポストロック特集に日本でそれを定着させたのは
スパカの「フューチュラマ」くるりのシングル「ワールドエンドスーパーノヴァ」という
解釈が載ってましたが、まさにその2作でこの界隈に興味を持った1人でございますw
そして、くるりがチームロックから一時、ああいう音作りをしだしたのは
図鑑でジムオルークのプロデュースを得たからなのかもしれません。
やっぱり始祖と呼ばれるだけあって、かなりおもしろい音作りをしてると思います
アイデアの宝庫ですね。ノイズが混じったり、ピアノの範奏が入ったり
トランペットやサックスが入ったり。今日的に手慣れてきた手法ではありますが
90年代に既にこれだけのことやったという歴史的価値は大でしょう。
そして、このジャケがまた並々ならぬ存在感を放ってます。。
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by kgapk2004 | 2009-09-23 19:39 | 音楽レビュー

美狂乱

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タージマハル旅行団とセットで美狂乱です。
このバンド、80年代に活躍し和製キング・クリムゾンと言われる通り
日本のプログレバンドの大御所。当時YMOやP-modelを筆頭としたテクノポップ
RCやルースターズを筆頭にした王道ロック、LOUDNESSやVOW WOWを筆頭としたジャパメタ
スターリンやiNUを筆頭にしたアングラパンクが隆盛を誇りつつあり
プログレもまた百花繚乱(?)の時代だったようで
特にプログレはその曲から伝わる凄味は時代に囚われないのが強み。
中でも美狂乱は狂気、凄みをひしひしと感じさせてくれるバンド。
ただスタジオ録音だといまひとつその凄味も伝わらないが歯がゆいところ。
YOU TUBEで聴いたライブ版の方がもっと音の厚み、狂気はでていました。
これで気になるのが何かとセットで語られるKENSOですねw
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by kgapk2004 | 2009-09-23 19:38 | 音楽レビュー

MAGIC/BLUCE SPRINGSTEEN

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オールドロックの雄、スプリングスティーン
ロック検定を受けてから、せっかく得た知識をなーんも追及せずきたので
中でも頻出事項だったスプリングスティーンさんを引っ張ってきましたw
あとbawdies繋がりかなぁ、ああいう生っぽいロケンローの
本場もんを聴いてみたくもなりました。
思うのはやっぱ声質で、日本人ってこういうかすれた渋めの声を
サラッと唄うのが苦手だよな~と思うのです。
どうしても歌謡曲っぽくなっちゃう。(だからbwadiesみたいのは異端なんでしょうな。。)
だから洋楽でほんとに生ものを聴くしかないという。
このアルバムはわりと最近出した作品みたいですが、アメリカンなロック色を
裏切らない出来です。渋い声とムードに浸りたい時は最適。
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by kgapk2004 | 2009-09-22 19:36 | 音楽レビュー
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うーん、最近たまたま自分が検索する界隈でひっかかることの多かったアーテイスト
「タージマハル旅行団」。NW、プログレ、ノイズ、サイケ、ポストロック、エレクトロニカ
いつの時代もアングラかつ先鋭的な音を鳴らすアーティストはいますが
この人たち70年代にもうこんな音を鳴らしてたんですね。
00年代の現代聴いても強烈なものを感じます。あくまで定義はクラシック?みたいですが
(小杉武久が参加してるので)全体的に民族音楽の匂いが色濃く、前衛音楽的ではあるものの
クラシックの特有の堅苦しさはありません。て、正しくは即興演奏集団になるみたいです。
world's end girl friendやtoeより30年、ブンサテやボアダムスより20年
YMOやムーンライダースよりも10年も前にもうこんなことやってた人らがいたのに驚き
国内ではGSやってたころ、海外ではようやくプログレが出始めたころなのに。
海外では受けたらしいですが、そりゃそうだろうなぁと。かのジム・オルークもリーダー格の
小杉武久を敬愛しているらしいし。当時のNYやロンドンのアングラを探れば
似たような音をだした人たちも出てくるかもしれませんが。。
ただこういう音楽ってメロディーありきの音楽に飽きて、「あくなきグルメ」になった人が
はじめてその良さに気付く類のもので
需要が高くない分、なにかと埋もれがちでもあるんですよね。。
あまり気軽に聴けるようなものではないし。でも凄みのあるドロドロとした
エネルギーを感じるアルバムです。間違いなく、日本の現代音楽、特にアートとしての側面
ではいまだに「1つの頂点」に立つ音楽といえるのでは。
そういえば、何故か映画「エル・トポ」を思い出しましたw
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by kgapk2004 | 2009-09-20 17:37 | 音楽レビュー

THIS IS MY STORY/THE BAWDIES

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若手ながらオールドロックへ回帰した生粋のロケンローバンド
ロックンロール、ガレージが下敷きにあるため、ミッシェルに近い感じを受けますが
確かに全員スーツ、強い洋楽志向、60テイストなど近い匂いも感じるのですが
どちらかというとゴリゴリしたガレージサウンドよりも「踊れる」側面としての
ロックンロールを推し出してる感じがします。全編英語詩ということもあり
どこかメロコアに通じる魅力も。ボーカルさんの声が年齢、見た目に反して
非常に男臭い渋い声で、そのへんはミッシェル以上にガレージや男気を感じるバンドw。
鳴り物入りで登場した感はありますが、今後の活躍も要注目のバンドでしょう
このバンドもまた全編英語詞、踊れるロケンロー、意外に男臭い
と3拍子そろった個性に、いかに早く次の一手を見だせるかが鍵かも。
国内よりもしかしたら国外の方が面白がられるかも。でも発音の壁は高いか。。
技巧や曲作りが云々以上に(それも既にけっこうなものはもってると思いますが)
ムードに酔ってなんぼのバンドだと思います。とにかく軽快で気持ちいいのです。
でも飽きるのも早かったり。。。
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by kgapk2004 | 2009-09-20 17:36 | 音楽レビュー
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日本のポップマエストロ「トクマルーシューゴ」。最近やったら名前を聞いたので
新作ゲット。いまやフェスの常連となりつつあり
タワレコでは新作猛プッシュされてるようでUSamazonでは日本人アーティストで1位を
飾ったりと水面下から出てきて、いよいよその存在が
ある程度メジャーなとこに出てきたって感じでしょうか。この人は環境音も
ノコギリやグラスの音クラスまで加工する凝りようで、もう環境音自体は珍しくない時代ですが
その料理の仕方がマニアック且つ極めてセンスあるまとめ方。
聴いたこともない音を快感になるまで組み立てていくことに熱心なんだろうと思います。
雰囲気がFISHMANSやポラリス、toeっぽいなぁと思いましたが
それもそのはずFISHMANSのリミックスをしたzakがリミックスに携わっていたり
toeとフェスで絡んだりと、どこか「同じ畑」という匂いが漂っています。
とにかく海外ではいまかなり評判なようで、そして何故か朝日新聞にコラム書いてるとかなんとか。
このアルバムは以前のアルバムのRIMIX、なので少し異色な感じもしますが
アコースティックなのに、キラキラした音の質感が気持ちいいのです。
ただトクマルさんの声が少しか細すぎる気もw
いわゆる小山田(コーネリアス)声で、渋谷系やUKロックど真ん中の声
あの歌声にもう少し個性と、ほんの少しだけ力強さがあれば、と思うのですが。。
音に関してはほんと文句なしなのですが。。
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by kgapk2004 | 2009-09-20 17:32 | 音楽レビュー