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by kgapk2004
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リトルピープルの時代

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こういうサブカル論壇系は何かいい事言ってもらいそれに納得するためにとか
3.11以降どうしていいか分からないからその糸口欲して、とかではなく
(本来はそういうとこが売りなジャンルだと思うんですが)
思想+作品批評を混ぜたようなそれではなく
単にサブカルを通じていまの時代のムードを割り出す構図が面白いから、であって
私的に完全な娯楽になってるんですが
まぁサブカルを通じた社会学のお手本をみたい、みたいな感じ。

それにしても「村上春樹」と「平成ライダー」と「AKB」を横断して語れるなんてのは著者
ならではの切り口で、通常ではおよそ接点のない離れたカルチャーを横断するのは
フォローする範囲に脈絡がない人ほど快感なはず

しかし著者の宇野さん「ハルヒ座談会」とか「ゼロ年代の想像力」の頃は
もっと的確な語りをする魅力があったんだけど最近はなんか文芸論壇で
プロレス繰り広げてるイメージばっかりで
語り口もなんだか以前のようなキレがなくなったなぁと感じてたんですが

でもこの本に関しちゃロジックが旨い
この展開の仕方が正解ではなく、100通りくらいありそうな切り口から
1通りの作者が正解とする方向を導いて、そこに色んな作品を盛り込んで補強してあるんですが
でも、その展開の仕方、著者なりの視点がかなり旨いんです。
その点でビッグブラザーとリトルピープルという題材を掲げ
春樹と主に平成ライダーを対比させたいった点は
成功しています。かなり込み入った展開をさせているので
レビューにあげるのが非常に難しいですが一部旨かった点を抜粋していくことにします。

春樹の小説はビッグブラザー(大きな物語)が解体されていった80年代以降
ナルシシズムの記述(世界の終わり)は洗練されていく一方で
自身がそれを強く思考しながらも新しい世界の「悪」=「敵」の設定
「ハードボイルドワンダーランド」には苦戦しつづけている。
そしてそれのターニングポイントとなるのがその2つをタイトルに据えた
同作からだ、と定義づけている。ここに春樹の力を持ってしても据え切れない
文学的限界がある、で国内のジャンクなカルチャーは以外にそこを
軽がると飛び越えているという理論から様々な異色なカルチャーとの
対比、主に平成ライダーへの話に及んでいき


まず、仮面ライダーアギトにおけるアンノウン
(ビッグブラザーを失いその生を意味づけるアイデンティティを失ったもの)を等身大の生活を
望まず覚醒する能力を求める=死
一方超能力者でない人々、それを問題視しない人々はポストモダン的アイデンティティ不安を
克服した(国家や社会に頼らず)自力でそれを見つけて生き延びる人という定義にはじまり

龍騎におけるライダーバトルはすべての価値観が等価であり
正義の価値観がばらばらになっている。
グローバル化と合わせて1つの絶対的な正義(ビッグブラザー)から
それぞれの正義(リトルピープル)時代への象徴とし
キバの音也とファンガイアの関係を通して「大きな父性」が1986年に終わりを継げたと展開

そんでもって最終的にWにおける祥太郎を「ハードバイルドワンダーランド」
フィリップを「世界の終わり」に据えたロジックは見事
たぶん最初に春樹とライダーを結びつけたときも最後に
ここに持ってくることをゴールとしてたことは間違いないww

この後、AKBやpixivやミクなどいわゆる「ハルヒ」以降の
キャラクター消費を経て現実の風景にキャラクターが拡散していく様を
仮想現実から拡張現実軸への変化して展開しているのですが
このビッグブラザーからリトルピープルへ創作から現実への干渉
拡散というスタイルはメタルギアソリッドやmoonやガンパレでも解説できるし
(一応著者の編集するプラネッツでは別のライターによって
このへんは大いに語られてはいるんですけどね。。。)
ここではないどこか、終わりなき日常をへて、いまここへという著者のかかげる
意識の変化に過敏に対応したのは案外ちょっと前にJ-POPやロックだったりするのですが
(GLAYからスーパーカー経由でFISHMANSや椎名林檎とかね)
どうしてもこのへんを語る時、アニメやドラマ、小説など「物語的なもの」に
傾いてしまう視点は著者の相変わらずな欠点だなぁ~とも。

そのへんまで絡めて万遍なく論じられてれば文句なしに時代を捉えたと言えるんだけどね。。。
そもそも非現実が現実に干渉し拡張していくだけが現在日本を支える空気だとも思わないし
どちらかといえば完全に現実は現実、仮想現実は仮想現実として
割り切って進化したほうがディープで明快なものができると思う派なので
(最近和ゲーがイマイチで比較すると洋ゲーの方が濃いのも、つながりを武器にしたツールは
ほとんどは米国から発信されてきて、それを日本風に味付けしたものがかつてのように
世界に伝播しないで国内でしかウケなくなってきてる元凶は、上記にあると思っているので。。。)
いまは過渡期なんじゃーないかな、と思うわけです。
ただリトルピープル、ビッグブラザーの二軸に展開の仕方に関してはお見事!と言える
そんな宇野さんの最新作でございました。でもやっぱり
ゼロ年代の想像力ほどのインパクトはないかなぁ。
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# by kgapk2004 | 2011-08-27 16:21 | ノンフィクション

コクリコ坂から

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ゲド以来の宮崎吾郎監督作品
俺はゲドを見てないので、酷評される理由もよく分からんのですがw
そういやポニョも見てないなぁ~・・・

お話的には「海が聞こえる」「耳をすませば」系
込み入った要素や変わった時代背景を取り込みながら
万人に受ける路線にまとめり手腕は見事絵も相変わらずクルクルよく動くし。
ただまぁ監督違いなんでなんですがアリエッティにも感じた「スケールが箱庭になってる」
「結末を無理やりねじこんだ」違和感があります。

もうちょっとスケールを大きくした上で大きなクライマックスってできなかったのかな??
せっかくカルチェラタンなんて大掛かりなものを絡ませたのに
クライマックスで連動しないのはもったいない。

カルチェラタンな雰囲気は好き、全体的に昭和30年代を
美化しすぎてはいるキライはありますが
いまのようなネットというツールやオタクというくくりがない時代
統一された概念がないうえでああいう形で文化系的な空間が
機能していたとしたらなんともうらやましい時代だったと思います。
実際あそこまで大掛かりなものはなかったと思うけどw
ただああいう流れであつーい文化系の流れが存在してれば
(たぶん第一次オタク世代と呼ばれる世代に人らがあんな感じに近いようですが)
文化系という流れが一地方にもキチンと根付いていたと思うんだけどねぇ・・・。
学生運動とかあのへんで弾けて、オタクという型ができていくうちに
どこか奇形化したままステレオタイプができあがっちゃった感じ??
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# by kgapk2004 | 2011-08-27 16:20 | アニメレビュー
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長井龍雪、岡田麿里などトラどらコンビが手がけた話題作
長井監督のアニメっていままで避けてた類のものが多かったんですが
このアニメは筋書きで反応こういうノスタルジック系にゃ弱い、
そういえばトラどらも萌えラブコメに見せかけて
一般層を取り込めそうなドラマ部の触れ幅で話題になってたもんね。
ただあんまアニメである必然性も弱い気もしますがw
それを言えば日常系や空気系果てはジブリまで大半が??になっちゃうけど
しかし10年前だったら実写でやってたような路線でしょうね~。

やはり最近実写とアニメの逆転現象が置きつつある気がしてます。
聖地巡礼なんてことがおきるのも、そんだけ日常をプンプン匂わせた
アニメが増えてるから。これもまた宇野某氏のいうところの
キャラクター文化が日常へ侵食するリトルピープル時代を象徴する流れなんでしょうね。
どちらかというとフィクションはフィクションなりのリアルを
アニメなら実写とは違う路線で見せて欲しかったりするのですが。。
このへんはリトルピープルの時代とのレビューと連動してるのでそっちで。

そしてこの過剰にノスタルジックな感じは
白中探検部(知ってる人といるのか・・・)ミーツ白線流しですな。
やはりロケーションの描写が際立っています。
しかし「ポケモン金」や「ですよ」が高校生の懐古の対象になってくると
もう年喰ったなー思うわけですが
「ケンちゃんラーメン」とかはおそらくうちらが小学生時代の頃限定の商品だし
「ですよ」や「ポケモン金・銀(パロ名にされてますがw)」も微妙に年代がズレてるから
ある程度どの世代にも通じるよう、懐古の対象も幅を設けてあるんでしょうね。
主題歌の「secret base」から10年たつのが一番驚きだけど10年早すぎ・・・

お話的にはノスタルジー系に弱いからやっぱええわぁ。。。
といいつつ各キャラの掘り下げが弱いのが気になる
いわゆる現実的な学園ドラマ、青春群像劇の枠を脱して新しい
展開、設定を描くほどには到ってないし
そこを彫り上げるためにはもう少し話数がほしかった。。
中盤のドロドロと終盤の感動の触れ幅をもっとデカクして
終盤の展開でお約束破りの一つもやってればなぁ。
これだと「ノスタルジー=あの頃は・・・」から「いまここへ」の飛躍も弱いし。。
そういう意味では第4話の終わり方は衝撃でしたがw

あとはめんまがものを動かせる設定は失敗だったような。。
それができる時点で全員にもっと早い段階で存在を証明できたと思うんだけど
(作中でそこに対するつっこみもあるけど)そのへんを触れるのはやばというものかw
でも見えない=証明できないことがドラマ部の展開とも大きくリンクしているため
ともするとドラマ部の感動を損ねてしまう危険のある設定・・・
でも個人的にはこの設定、このロケーション、このシチュエーションにもってかれた部分がデカイ
最近は夏ドラマでこういう雰囲気のものが減っちゃったから、そういう点でも
ノスタルジーな気分に浸らせていただきました。
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# by kgapk2004 | 2011-08-27 16:17 | アニメレビュー

LAノワール

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GTAシリーズ、RDRでお馴染みのロックスターのオープンワールドゲーム
GTAが現在舞台でマフィアの抗争
RDRが西部開拓時代でカウボーイの抗争
本作は第二次世界大戦直後で一捜査官が主役

尋問、追跡、現場調査と警察官を疑似体験できてしまうゲーム
海外が舞台でこういうないようだと嫌でも比較してしまうのは
HEAVY RAIN,あれを先にやってしまったせいで新鮮さが薄かったのもありますが
このゲームならではのオリジナリティがあまり見えなかったのが痛かった
まぁまだ触りなのでもっと奥深い要素が先々見られるかもしれませんが。。。

これだけだだっ広いマップの中身があれだけ細かいと
その技術力に執念的なものまで感じてしまいますが
操作の流れは完全にルーチンワークで、やってることは古い時代の
コマンド総当りAVG
けっきょく探索する範囲だけは広いFFになってしまった印章

自由度の高さが売りだったオープンワールドがストーリーを意識しだした途端
一週回って擬似映画体験ゲームになってしまった
こうなるとお金がどんどんかかるし続編になるたびにアイデア以上に
グラ・演出・ムービーのクオリティもあげないといけないという
ちょっと前に日本のゲームが陥ってたループにはまりだしてる気がします。

けっきょくRDRもそこまで大ハマリしてプレイできず
GTAも本作も同様で、
ロックスターのオープンワールドは通行人が完全にオブジェクトと化してて
テキストでなく動きのみで完結させようとするため
比較するとベスセダあたりのシステムも絡めたRPG系オープンワールドの方に
より高い自由度を感じてしまうという結論に至ったような。。
類似作HEAVY RAINは捜査範囲を限定した変わりに
群像劇という形をとった上でシナリオに分岐を持たせたり
身体の動きを模した操作感で疑似体験を増させる独自の味付けがありましたが
本作はそこに一辺のオリジナリティの不足を感じたりも
オープンワールドとしてのボリュームや描写はどんどん凄くなってるんだけど
オブリビオン等にしてもあれ以上の自由度の追求には限界があるだろうし
ここにきてオープンワールドの限界も見えてきた感じが。。
オブリ、ヘビーレイン前にやってればビッくらこいたと思うんだけどねェ。。。
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# by kgapk2004 | 2011-07-16 22:45 | ゲームレビュー

狼と香辛料

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狼娘(ホロ)の絵が前面に出されてるんで
始めはもっといかにもな萌えアニメだと思ってましたw
久々にファンタジーなアニメを見たいと思い
ジャケ裏から丁寧な世界描写が垣間見れたので2期までブっ通しで視聴

まずうれしい誤算だったのが「経済」を軸に据えてること
アニメで「社会派」や「経済」みたいなじみーなテーマを扱ってるのは
珍しいので東のエデン以来のうれしい誤算w
ただ自分は基本に文型脳なのでアニメの劇中のせりふだけでは
話の軸となる経済的な仕組みが飲み込めないまま
話が進んでしまうこともしばしば、このへんは本来
文字で丁寧な説明のある(であろう)原作の方に目を通すべきなのかもなー。。

全体的なムードはあの「世界名作劇場」テイスト
そこにちょっとファンタジーの息吹が混ざっている感じ
街から街へ転々と旅しながらそこで会った人々との交流
主人公二人の歩み寄りの過程が肝。
ゆえにファルコムの英雄伝説や十二国期なんかをなんとなく思い出したり
しかしこれ、第2期ラストのエピソードでも(6話=小説1巻分なので)
16巻ほどで完結した原作小説のまだ4分の1。。。
製作側もなんとなく先があるような気配もうかがえるし
夏目友人帳のような地味にロングランなシリーズ展開が今後あるの、かも?

題材は地味で緩やかな展開なので途中で挫折しかかりましたが
丁寧に作られた良質なシリーズでなのは間違いありません。
セカセカした時には見る気にならないw
アカデミックな題材の通り、登場人物の小気味いい薀蓄のやりとりがまた心地いいです
主役2人がラブモードに突入するとちょっとクサイんだけどね。。
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# by kgapk2004 | 2011-07-16 22:25 | アニメレビュー

ブラックスワン

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予告編をみて気になっていた映画ではありますが。。
半ばバレエの皮を被ったホラーですね、これ
アニメのパーフェクトブルーと類似性を指摘されてるようですが
個人的にはダリオ・アルジェントの「サスペリア」を思い出しました。
女性だらけの環境が舞台であること
鏡がモチーフとして現れること、とにかく「痛い」シーンが多いこと
幻覚なのか現実かはっきりしないシーン多発
ゴブリンのサウンド=クラブのシーンとか。
またハッキリ記憶にないからイメージだけど
「ガラスの仮面」や昔の大映ドラマ「ヤヌスの鏡」なんかも
ちらっと頭をよぎったり。どこか少女マンガ的な世界観なんですよね。
ちょっとお耽美で現実離れしていて
痛いシーンは精神的、生理的に痛さを感じるシーンが多い。
母性が暴走した結果の怖さなどなど(主に母親のカラムとこでね)

見方によってはホラーでなく上りつめていくもののプレッシャーを
精神的なテンパリ具合まで含め描いた、と取れなくもないので。人によって
解釈の幅がありそうで、そのへん新しい。
最近は予告編や紹介文を見ただけでどういう映画化もうだいたい分かってしまう映画
がほとんどですが
(といって展開が読めるのと中身の良し悪しはあくまで別ですが。。
ベタでも魅せ方がうまけりゃ感動するし)
この映画、30分過ぎても話がどう転んでくのかイマイチはっきりしない
こういう予告編だけでジャンルや展開が読みきれない映画、挑戦的でいいと思います
でも最後の方にいくともう展開が読めてはきちゃうんだけど。。
後半に行くほど増すサスペンスタッチな心理描写に関してはかなりベターです。
15Rなのはグロではなく、エロによるところが多そう
ってくらいエロシーンも多し。ナタリーポートマンはすっかり演技派になってきました。
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# by kgapk2004 | 2011-07-16 22:20 | シネマレビュー

SPACE BATTLE SHIPヤマト

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いろいろ酷評されたけど、レンタルになったら見ちゃう類の筆頭w
日本発の大作SF・ハリウッドばりのスケールのように宣伝されてたけど
いままでもその挑戦の歴史は長く
セカイの円谷といわれた時代より2001年宇宙の旅、スターウォーズの頃から
ニ・三歩先をリードされてから(もともと資金が桁違いだからしゃーないんだけど)
宇宙からのメッセージ、84年ゴジラ、影武者、天と地と、平成ガメラ3部作、梟の城
ホワイトアウト等々ハリウッドを意識した実写大作は節目で作られて
でも今一つ実を結ばない不遇の時代が続いてきました。
(80年代のコンピューター、現在のゲーム業界、家電業界が
この特撮→SFXと同じ歴史を辿ろうとしてますが・・・ガラパゴスで
ニッチな国内需要に売り逃げしないで、長期的な目線で頑張って欲しいんだけど。。)
その時代を乗り越えて、このヤマトや海猿、平成ライダー劇場版やGANTZなど
それなりに派手な大作が軒を連ねる今日へと繋がっています。

その中でもとりわけ大きな注目をあびた本作ヤマト
はっきしいって文芸系の映画の目線でシナリオを云々したり
ハリウッドの最上級(アバタークラス)と映像で比較するのはナンセンスで
もう少しハードルを下げてみれば、原作をそこそこうまく租借し
2時間という枠でなんとか治めた優等生な映画に仕上がってます。

違和感あるのはやはりキャスティング、どれだけいい面子を集めても
こういう大作の絵面に日本人はやっぱり違和感、それもすぐ解消されますが
ヤマト乗組員のあのユニフォームは流石にちっと時代を感じさせてしまう。。
一方へんなところでは原作を改変してあって
ヤマト発進までの過程も端折り気味だし(あそこまでで30分くらい枠を作って欲しかったり)
ガミラスが異星人というよりヴァジュラや木星トカゲみたいなクリーチャーになってしまった点
今風ではあるけど、逃げかなーとも思ったりw明らかに人型の組織の方が
描きづらいし、金かかるだろうしね。。尺的にも難しくなるし。。

あと年配の聞き上手に西田敏行、女医さんに高島礼子(既に原作とキャラがかけ離れてるけどw)
年配の枯れた親父に山崎努とか
それぞれの配役に違和感はないんだけど、TVドラマサイズの俳優がそのまま劇場まで
見慣れた配役で持ち込まれてて邦画の層の薄さを感じてしまったりも。。
文芸系や小劇場系の俳優の方はまた別のカテゴリがキチンとできていますが
こういうアクション系SF系になると、途端にTVドラマでお馴染みの顔ぶれの延長か
あとはもう特撮系頼みになってしまい
役者不在感が否めないような、ねェ。。20世紀少年でも感じたけど。

とりあえず、酷評されてもチャレンジすることに意義があるし
作れば作ったデ外国からもオファーが多数かかったりもするようだし
年に数本こういった大作邦画を作る流れはつづいて欲しいですね。
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# by kgapk2004 | 2011-07-16 22:17 | シネマレビュー

8マイル

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サイタマノラッパーにちょい感動したんで本場アメリカのラップ映画代表も流れでみておこうと
いまさら「8マイル」鑑賞いたしました。

エミネム本人がご出演。CDが売れなくなりスター不在が
叫ばれるアメリカでもまだまだエミネムは健在なようで
最近もガガ様をディスったりと大御所感を漂わせつつ
まだまだ現役のラッパーとしての存在感をアピールしていますが
そんなエミネムの成功一歩手前の物語。
これをみるといかにアメリカが自動車産業がもはや斜陽であえるのか
そして、現在日本が当時のデトロイトといくらも変わりようのない
貧困と停滞感を覆いつつあるのをひしひしと感じたりも。
まぁあそこまでの治安の悪化がないだけマシですが。
そんなどーしょもない貧困と現実から一歩踏み出そうとするエミネム
の姿は震災を得たいまますますリアル。このへんのテーマ性はサイタマのラッパーとも
ほぼ共通で、また現代においてパンクの精神性を
HIP HOPが引き継いでいるんだなと改めて確認できる点でもあり。
ほんとは「8マイル」という響きからエミネムが旅をしながら
ラッパーとして覚醒していく「モーターサイクルダイヤリーズ」みたいな
ロードムービーをイメージしていたんですが
実際に見てみたらラップ版ロッキーだった、という印象
それもロッキーほど明快なカタルシスがないのがいかにも00年代の作品だな、と。

しかしね、日本でもシニカルに社会批判くらいできる
アーティストがそろそろ出てきてほしいんですが
チャートにはいろんな顔ぶれがあって正解だと思いますが
同一色に染まると途端に偏った感じを受けてしまう
偶像の象徴であるアイドルやキャラクター、ルックス横行が
ちょーっといきすぎてて最近やばいなぁ何か途上国臭くなったなぁと感じます。
(なんか昔のベトナムとかそんな感じの国になってない?最近(汗))
数年内にレコード会社再編が起こると言われているので
そうなるまではあんま大きな変化もないでしょうが。
社会批判やHIP HOPがそれで正解ともいいませんが
CD不況でもまだエミネムが元気だったりするあたり
アメリカはまだもうちっとは音楽(ジャンルとしての力?)の余力が残ってるんだろうなぁと。
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# by kgapk2004 | 2011-07-15 20:59 | シネマレビュー

魔法少女まどか・マギカ

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震災で放送がストップしたトラブルが返って飢餓感を増させたのか
この春非常に大きな話題になったアニメ
こないだのニコ生一挙放送では視聴者数100万人突破したとか??
この絵柄だとレンタルするには勇気のいる人も多かろうしなぁw

で、これはまた仮面ライダー龍騎と類似性がよく指摘されてるけど
同じ特撮で言うなら基本線はウルトラマンネクサスにも近い気が。
ついでに終盤の展開やどんでん返しの経緯なんか
ペルソナ2(罪・罰)ともけっこー被る。。。
(ル○○ネタ自体はサブカルではおなじみの題材なんでなんとも…ですが。)
自分が目を通してないものでもfateとも類似性があるようで。。
まぁ少し前の特撮の影響が強くみられ
そのため後半ちょっと補足的な描写があるとはいえ
歴史に干渉できるくらい影響のある魔法少女が
一時に同一地区に集中して密度濃すぎだろうとか選考基準が不明という
特撮にありがちな矛盾も被ってしまっているというw

そういった流れにコピー・シャッフルが見られども
ある世代にとってはこの作品が原体験、エポックにもなる訳だし
(上記作品郡も出た当時は既存の作品との類似点、シリーズものと
比較されたり、時に叩かれたりしてたタイトルばっかだし。。)
久々にあれこれ考察されるようなシナリオを生み出したアニメになったんじゃないでしょうか。

何より「魔法少女もの」でお約束を破ったのが何よりデカイんでしょう
かのエヴァがマジンガー・鉄人から延々とつづく巨大ロボット者の文法を忠実に
(設計者は身内、細かい説明なく初戦に放り込まれる等)
守りながら、ストーリーで散々あれこれやり散らかしたのと同じく
サリーからプリキュアまで延々とづつく
魔法少女(魔女っ子もの?少女変身もの?)という枠の中で可能な限りの
お約束破りをし、どこまでいけるかをやったアニメ。
(変身道具はコンパクト、サポート役にペット的な何か、学生服が戦闘服??)
魔女ものはほっとんど見てないのでそのへんの細かい考察はでけませんが
ワルプルギスの夜とかエントロピーとかが出てくると脈絡なく反応してしまうw
気になったのはグロ描写、深夜枠でそういう層に当て込んでるとはいえ
魔法少女でここまでやる必要があるのかというw
本来完全に「女の子」のジャンルなのでテーマを深くするのはともかく
この絵柄で
グロまでやるのはどーも
このへんは鬼頭莫宏の漫画に通じるある種のエゲツなさも感じます。


3話以降はところどころやりすぎだろーと思いながらも、最終回まで
かなり気を持たせたテンションで駆け抜けたし。
最終回は余韻に浸りつつ、もう一歩踏み込んでりゃ新しいシナリオパターンを
ひり出せたんじゃないかと惜しい気持ちも。
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# by kgapk2004 | 2011-07-15 20:56 | アニメレビュー

野獣死すべし

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東宝のデジタルリマススター系BDを買ったら
デカデカと見出しが載ってましてちょっと前に特集も満たし
優作のアクション映画って見てないなぁと思い
甦る金狼に比べ、いぶし銀な印象のあるこっちを
あえて見てみようと。。それまでアクション俳優として
演じてきた松田優作としての新境地
地獄の黙示録やタクシー・ドライバーのような
戦場帰りの人間が凶器にとりつかれていく様を描いてます。

スタイリッシュなのもそうですが、もってもわしたシーンも
多いため、その辺で冗長に感じてしまう人も多かろう作品ですが
優作の凶器演技は本家(?)デニーロを喰ってしまうほどのインパクト。
あっちはニコニコした一般人が実は頭のなかぶち切れてたそのギャップが肝。。
こっちは素でナイフ出してきそうな剥き出しな感じ。
しかし、あのぼそぼそとしゃべる奥に凶器な
感じチラチラするのは岸田森譲り??最近でこそああいうキャラ造詣は
もう珍しくないですが、当時はかなり画期的だったはず。
日本における凶器キャラの1つの類型になったんじゃーないかと思います。
ついでに若かりし日の鹿賀丈史があんなギラギラした感じとは思わず。
トコロドコロ退屈に感じるとこも多い映画ですが、電車のシーンなど
目が離せない名場面もまた多い映画です。最後のシーンの解釈はよくわからんけど。。。
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# by kgapk2004 | 2011-07-15 20:54 | シネマレビュー