
原作は未読、昨年度邦画界で大きな話題になったようでロングラン上映を達成したとか
最近映画関連はほんとに情報に疎くなっているのでいきつけのレンタル屋のコーナーでそれらの
情報を見かけなければ手に取らなかったかも。。。でもそれ以前に確か何かの映画の予告編で
野球部と映画研究部?のクロスオーバーするような予告編映像が流れ、酷く気になっていたという
伏線はありw
地元で映像中心にしたサークルのようなもので活動しているいまだからこそこの映画には
よりうシンパシーを感じました、多かれ少なかれ文化部は運動部に比べ不遇なものだし
それは大人になってからでも例えば地域に根付いた自縁的な集まり(消防団、祭り青年)に
比べての文化サークルや有志的な集まりの立ち位置は地盤が弱かったりするもので、
なかなか理解されないという以上に、不遇なんですよね。起業的なものや
NPO法人クラスになればまだしも、どうしてもサブカル文化的なものはアウトサイダーになりがち
(まぁ最近はヲタク的なものの影響力も無視はできないのですが、一方でヲタク的なものが
多大な受け皿になってしまっているところもやはり学生時代の延長だったりも・・・この映画では
そのへんと映研がごっちゃになっちゃってますが。非リアな無所属組も描かれないし)
その中でも特権的な地位を占めるのはやはりバンドや音楽(部活で言うならずばり吹奏楽ですな)
そこに思春期特有の微妙な人間関係が絡み、青いな、若いなぁと思いながらも
ラストまでなかなか目を離せない展開になっていました。一番大きいのは痛いなぁ・・・ですがw
リアルな青春群像激でありながら2つの極端なサイドをそれなりリアルに描くことで、また時間軸を
視点を変えて切り替えることで、また劇中現れそうで現れない霧島を軸にして話を進めていくことで
最後まで視聴者を惹きつける構図にもっていっているのは流石
でも実質主役は映研部のようになってしまっているなぁと。バレー部の面々の葛藤さらに
上でもあげた悲リアな無所属組、美術部、漫研、軽音部などもっと多彩な文化部もひっくるめた
パズル的な群像激も見てみたかった気もします。
高校ってのは人種のるつぼならぬ、趣味思考のるつぼであり、さらに自意識がもっとも肥大化した時期
もっと多用なバランスを持った人たちの織り成す、さらに痛くてリアルでちょっと笑える群像激を
描くことも可能なのでは、と思うからです。微妙に尺が足りなくなりそうだけどね。。
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by kgapk2004
| 2013-05-04 17:37
| シネマレビュー