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by kgapk2004
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いまこそマルクスを読み返す

いまこそマルクスを読み返す_c0005235_23484656.jpgだいぶ前に書きためてたレビュー放出中。
共産主義、社会主義うんぬんは
追いとくにしても純粋に労働そのものの
歴史、根本を知りたくなったときに
当然、マルクスの存在は避けて通れない
訳で。マルクス絡みの本の中でも
比較的安価で読みやすいだろうということで
マルクス研究の第一人者だった(?)と言われる
著者の本作に手を出してみました。
個人的に見解では、資本主義は経済発展を間違いなく起こす
合理的で、確実な手段の反面、人間を必ずしも幸せにしない
システムだ、と思っています。しかし、そもそもの出発点は
そういった考えから出てきた社会主義はどうだったかと掘り起こせば
一見聞こえはいいものの、歴史的に問題だらけ。社会主義やら
共産主義は、なにやら胡散臭い響きを持ったままいまの時代に至ってるわけですが
ものを作り続けビジネスライクに競争しつづける資本主義も
遠くない未来破綻を来たす予感もまたするのです。
資本主義の競争がいきついた末に社会主義に緩やかに移行するのか
部分部分で社会主義を取り込むのか(実際今の日本のスタイルなんかは
これに当たると言われてはいるみたいですが)。
もしくは最近増えてるNPO法人やら、地域型経済、もしくは現在ニート、フリーターと
言われてるような層から思いもよらない新しいシステムが形成されていくのかは
不明ですが、いまの形のまま社会が続いていくのはちょっと想像できなかったり。
自分のよーな、1市民がどうこう思ってもしょーがないので、頭のいい経済学者さんや
政治家さんがその都度うまく世の中をまわしてくれることを願うだけですがw。。
人間が人間らしく(らしくの解釈も人により様々でしょうが)それなりに豊かな生活を
保ちつつ生きていける社会ってのが一番の理想なのですが。これがけっきょく
人類の最難問なんでしょうね。もうちっと本書の内容自体に触れていくと
著者の解説のとおりに考えるなら反論に対する回答を(多少遠まわし的に
逃げに感じられるとこもありますが)
逐一示しているところがフロイトなんかとも共通してるなぁと思った次第。
西洋の発明家や思想家はとことん理詰めで考え、理論を熟成させてくのがうまいんでしょうねぇ。。
by kgapk2004 | 2008-12-19 00:06 | ノンフィクション