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by kgapk2004
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ぼくらの

ぼくらの_c0005235_221173.jpg
この人もなるたる、の頃はアフタ作家だったんですよね。
そしてこのぼくらの、が「小学館のアフタ」と言われるIKKIで連載。
アフタ、IKKIラインの王道の作家さんという感じでしょうか。
アニメ化して、知名度が高まったようですがもともとコミックで読み始めたので
EDEN調べたついでにそういえば、ぼくらのは・・・と調べたら
これも最近連載が完結したようだったので
完結間近のコミック版を改めて序盤から読み進めてみました。

やたらと人が生き死にに関したテーマが語られ凄惨な内容と相反するように物静かな
雰囲気で進行したり犠牲になるのが少年、少女だったり
「エヴァ」や「イデオン」また90年代後半にちょっと話題になった
「いまそこにいる僕」なんかを彷彿とさせる内容、前作「なるたる」もそういえば
この時期の作品ですよね。少年、少女中心の世界での暴力や理不尽をSFをもちいた
世界で描いたという点では「無限のリヴァイアス」も近い作品かもしれません。
良くも悪くも90年代のムードを引き継いだ00年代の作品の1つと言えるかもしれません。

最初に人物1人1人を戦闘にかりたて、そのエピソードで各々の背景が語られる
連作短編のような作りに、そして最後の最後で一番の問題児が戦闘に関わってくる
という流れは心憎い構成。ここで初めて、過去の搭乗者の遺族のその後が語られたり
ってのも捻りがきいててうまいです。でも、物語がうまく進行していきそうだなと
なったとたんにヒヤっとするくらい重い展開に持っていく、その落とし方が徹底されてますね。。。
by kgapk2004 | 2009-08-09 22:00 | コミックレビュー