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06年11月HPリニューアルに伴い、ブログタイトルもリニューアル。


by kgapk2004
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RED DEAD REDEMPTION

RED DEAD REDEMPTION_c0005235_2302295.jpg
レッドデッドリデンプションが凄い
欧米ではすでに500万本のヒットを出していますが
こういうタイトルが5万売れるか売れないかの状況が
悪い意味で国内ゲーム業界のガラパゴス化へ拍車をかけている気がします。。
FPSに比べると敷居が低いし、圧倒的に日本人受けしやすい作りのゲームなんだけどねぇ

オープンワールド型なので自由度が高く完全な仮想世界を
ゲーム上に起こしてる訳ですが、単に自由度が高い
マップが広いだけでなく、これまでの洋ゲーの欠点とされた
マッチョで無機質気味なモデリング、リアルだけど叙情性の薄い世界観
ドラマ性に乏しい平坦なストーリーなどもキッチリとカバーされてます
オープンワールドの完成系とも思えたオブリビオン&フォールアウト3に
ヘビーレイン的な方向でのリアル美形なモデリングや映画的なドラマ性を加え
世界観はばっちりウェスタン風で雰囲気も高めています
ゲーム性、世界観、グラフィック、インタフェース、全てに抜かりのないゲーム。

しかし、ここまで気合いの入った従来の海外ゲーの欠点を潰した
ゲームを出されると、和ゲーの一本道なシナリオや細身の10代が大剣や
魔法を扱うアバウトさという元来の欠点はもとより
強みであるとされたモデリングは、美形なマネキン
シナリオもドラマはあるけどキャラ立て重視で今ひとつリアリティにかけるなど
このへんでも差が開いてきてしまった気がします(このへん例外な作品もあるけどね)
もちろん本作もシナリオ面が特段優れているという訳ではないですが
この雰囲気に高いモデリングを両立させて、自由度が高いのに主人公側の
ドラマもしっかり描かれていると言うだけで、もう画期的なんですよね。
海外勢が徐々にその欠点を改良しているのに対し
国産ゲームは欠点の改良があまり進んだ兆しがないのが苦しいトコロ。。
(たまーにデモンズみたいな別系統のタイトルが出るけど)
それらもまたテイストといえばそれまでなんですが
だとしても中身の冒険が途絶えたのが響いてるのかな。

PCが実験場として90年代ごろから徐々に機能しくなった国産が
コンシューマー(家庭用)を大きな冒険の場としてたのも(個人的に)
シェンムー、ICO、ガンパレのリリースされた00年頭あたり、もうちっと粘って
ワンダ、MGS3、バイオ4あたりのリリースのあった05年あたりまでだと思ってます。
こないだの記事とも連動する内容になっちゃいますがw
モンハンが初代→2あたりをリリースし、基本ラインを築いたのもこのころ。
これ以降はPCもコンシューマーも冒険的な
タイトルや完成度を高くまとめて評判をあげた大作系のリリースまでジワジワ途絶えていき。
それでも今年リリースのゼノブレイドなんかははオープンワールドと
和製RPGの長所をいい塩梅で融合させたな~、と思っていた矢先にこういうタイトルが海外から
でてきちゃうもうんだから。嬉しさと無念さ半々な複雑さw
ホント国内は断続的にチャレンジと王道を兼ね備えたタイトルを生んで
この手のゲームに金をおとすユーザーを一定数確保してれば
まだ市場も開発する余地ももう少し残せていたんじゃないかと今でも思うのですが。。
なんだか今の状況はサターンやドリキャス末期の悲惨さに近いヤヴァさを感じます。
しかし、来年以降、ラストストーリーにトリコにと、地味に国産の良さをを生かした
タイトルのリリースが予定されているので、そのへんに期待。

ともかく繰り返しますが
ゲーム性、世界観、グラフィック、インタフェース、全てに抜かりのないゲーム。
超級エンタメであると思います。ただ西部劇ゆえにその世界観は魅力的だけど
どこか地味さもぬぐえない内容でもありますがw
by kgapk2004 | 2010-10-10 23:00 | ゲームレビュー