こころ
2011年 03月 25日
関連過去レビュー
http://kgapkdiary.exblog.jp/7735875/
http://kgapkdiary.exblog.jp/7733704/
知り合いで最近夏目漱石にはまった人がいて
そーいえば読んでないな夏目漱石、ということで
有名な割りにあまり長くない(古典で長いととにかく苦痛に
なりかねないのはカラマーゾフで経験済みw。。)
いつぞや以来の古典(正確には近代小説だけど)に挑戦
よく学生に頃の国語の問題であった文章読ませたあと○○は
どう考えたのか答えよ、て問題は深読みすると
正解はなくなってくるんじゃないかと今にしたら思えます。
まぁああいう問題は答えがもうかなり明確なので、そこまで
深読みするまでもないよーーな気もしたけど(俺が文系だからかな。。)
でも読みづらい問題もたまにあるよね、ああいうの。
この本を読んで巻末の2つの解説を読むとほんとそんな感じで
この本に出てくる先生ってのは最終的に××してしまう訳ですが
その動機が一見明確なようで、細かい点で見ていくと
決定的な理由がまるで見えてこない
ついでにもうちっと若い頃ならちょっと深い考えをもった
大人に見えたであろうこの先生が単に病弱ぶって世を儚みながら大衆に勝手に
絶望して引きこもるインテリにも見えてくる。
(いまなら同人系な方々が属性とかつけてそうな感じ。。
この集英社版は表紙が小畑健でかなり狙ってるしなぁ。
まー、ああいうノリももう大概クドいけど。。。)
某バンドでいうところの「くだらないこといってないで早く働けよ」状態
すべてを知りつつ受け入れてる節もある奥さんのほうが実は大物なんじゃ
ないかって気もしてくる訳で
ただこういう厭世的な考えをあまりにも考えることがなく
(あっても思春期の葛藤レベルで)成長しちゃうってのも
また考えものだと思うし~、問題はそっから先なんだろうと。あとバランスね。
でも自分独りでできることならやる気さえあればどーにでもなるけど
人間のこころほど扱いが難しいもんはなくて、ほんとうに人間と関わる心の機敏は
難しいもんだと最近思ってます。
by kgapk2004
| 2011-03-25 20:22
| ブックレビュー