HERE
2005年 10月 26日
流行る流行ると言われ続けて早数年、いつまで経ってもネクストブレイクアーティストなグレイプバインw。とはいえ、the pillowsみたいに15年近く流行る流行る言われてるバンドもあるくらいだから、その辺に比べりゃまだ若い方か、バインは・・・。何処かで退屈の花(1st)が名盤といわれてピンとこず、後にこのHereを聴いて、素直にいいなァと思いなおしたバンドです。ジャケットから連想させるように、なんとなく青空の下で思い思いにギターをかき鳴らしてる感じ。ドメジャーなとこで言えばミスチルに近いですが、感覚的には最近(業界方面では)話題のsyrup16gやACIDMANに近い感触。その唄い方や、スタイルがsyrupに。世界観が抽象的、観念的で、受け手の創造にかなりの部分を委ねていたり、自然を思わせる単語を歌詞に多く取り入れていたり、何処か無機質な感じを受けるあたりACIDMANに近いかなァと。早い話「下北沢ギターロック系」の流れに連なるバンドという位置づけになるかと。その括りでみれば、バンプとも近いと言えるかもしれませぬ。ただsyrupのようにダークさを過剰に売りにしておらず、ACIDMANのようにパンク的アプローチもないことから、特に強い灰汁というか特徴を有さない分、正統派ギターロックな音世界、世界観を満喫できるアルバムとも言えるんじゃないでしょうか。
by kgapk2004
| 2005-10-26 23:16
| 音楽レビュー