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by kgapk2004
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さくらの唄

さくらの唄_c0005235_84504.jpg近親相姦まで描いた内容のため、有害図書指定を喰らった90年代前半にヤンマガに掲載された問題作。前作キラキラのあたりから、青春時代のダークな側面にスポットを当てだした作者がある意味行くとこまで行ってしまった作品。ダークさはありつつも、ちゃんと青春の陽の部分も決して外さず最後もガツーんとくる嫌な衝撃を残しながらも、救いも見せた上で読者にさぁ、どう捉える?って問いかけた感じで終わらせた(ように見える)キラキラに対して、本作は序盤の比較的明るい感じから、中盤一転してひたすら重い展開に。もう主人公に対して、そこまで重く考えんでも^^;といいたくなるくらいに重い展開になりますがでも、結末は治まるべき場所に治まったという感じです。ただ一部のキャラに関して投げっぱなしなのが気になりますが。。文庫本にして上下巻で比較的コストパフォーマンス的にお手軽な作品なので気になった人はどうぞ。ただしほんとにおも~~い作品なので要注意。でも安達哲作品は、本作か、キラキラかどちらでもいいですが10代のうちに読んでこそ、何かしらの糧になる作品と言えるかも知れません。
by kgapk2004 | 2006-02-02 23:13 | コミックレビュー