悪魔のいけにえ
2006年 04月 26日
70年代スプラッター映画が量産されていくきっかけをつくったドビーフーパー監督が撮った、偶然?の傑作。この監督さん、これ以降パッとした作品を撮っていないので(映画、ポルターガイストに関わったくらい?)悪魔の~は奇跡の傑作だったといえるのかもしれません。ニューヨークの美術館にフィルムが永久保管。スプラッター映画の母と言われ、20年以上たってからリメイクと、未だに語られることの多い作品。それにしても、邦題はもう少しなんとかならなかったんだろうか^^;。原題も「テキサス電ノコ大虐殺」だから、決してスマートなタイトルではないですがw。リメイク版の「テキサスチェインソー」というタイトルが一番それっぽいw((とはいえ、横文字より、日本語表記の方が生々しいこの映画にはまってる気もしますが)。とにかく生理的嫌悪感を催す効果音といや~な余韻を残す間が強烈な印象を残す作品。明らかにB級っぽいのに、手ごたえはA級の感触をもっております。なんか半分キチガイじみたテンションで進むうえに、強烈にうだるような「夏の暑苦しさ」も画面からひしひし伝わってくる作品、一つ前にあげたスタンド・バイ・ミーとはまた違った感じで、強烈に夏を感じさせてくれます。また、二度三度と視聴すると、ツッコミドコロを楽しむ余裕も出てくるあたりもいかにもスプラッターの走りとなった作品と言えるかもしれませんw。ほんと限りなくA級に近いB級作品じゃーないかとw。荒い16ミリビデオ撮影による映像がより恐怖感を煽り、ドキュメンタリータッチな作風も相まって異様な殺人事件のあった現場に立ち会っているかのような雰囲気を放っています。全編に漂う「異様」な感じは半端ないものがあるんじゃないかと。規制や版権で難しいんでしょうが、早いとこDVD版を再発して欲しい作品でもありますね。(現在廃盤になったDVD版が、オークションで凄い値段に^^;)。2007年夏に当初のメーカーとは別のとこから、ようやっとDVDが再販が決定。
by kgapk2004
| 2006-04-26 00:04
| シネマレビュー