人気ブログランキング | 話題のタグを見る

06年11月HPリニューアルに伴い、ブログタイトルもリニューアル。


by kgapk2004
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

ブラックホークダウン

ブラックホークダウン_c0005235_0355185.jpg本作は、ドキュメンタリータッチで実際の戦場をシミュレーション的に描いた作品じゃないかと(この話自体は史実)。キャスティングがかなり豪華なんですが、そのキャラクターをしっかり描ききれないままいきなり本筋の大きな戦闘に入ってしまう点。ひとたび戦闘がはじまると主義も主張もないまま(あ、これはあるか^^;)、ひらすらに派手な市街地戦を延々と描いている点。また、せっかくの豪華なキャスティングも、みな似たような顔ぶれで、なおかつヘルメットを被っているため、キャラの見分けがつかきにくい点。ここ最近のリドリースコットの映画に多い、何か意味ありげなのに、実は特に大きな意味のなかったシーンが幾つかあったり、と、純粋な映画としては欠点は結構あるんじゃないかと思ってます^^;。しかし、そのドライに徹した作風が、実際の戦場はこういうものだというリアリティーを増していると思うし、キャタクターが記号的な点も戦場ではどんな人も駒になってしまう、という無常観をあらわしていると見ることもできるんじゃないかと。また、どうしてもベトナム戦争が舞台になりがちなこの類の映画を、93年のソマリアの紛争という、比較的最近で、今まであまり語られることのなかった舞台にしてある点も斬新でした。市街地戦の緊張感と、リアリティ溢れる雰囲気に尽きる映画。ストーリーに心を動かされるところは(個人的にはですが)ありませんでしたが、市街地戦の迫力だけは一級品。結局そこんところで気にいってる映画なんですねw。ゲーム風にいうとまごうことなきFPS映画。史実に基づきドキュメンタリータッチという点で、後述の「戦場のピアニスト」に通じるものあり(同じ戦争映画でもタイプがまーーったく違いますがw)。
by kgapk2004 | 2006-05-30 00:23 | シネマレビュー