ノスタルジア
2006年 07月 05日
ここのところ雰囲気重視の作品がつづいていますが(多分、この後に控えているものもw)雰囲気寄りと考えれば、その一つの頂点にあたるような作品。ロシアのキューブリックと呼ばれたタルコフスキー監督が晩年に撮った作品です。困ったことに微妙にマイナーなうえに、非常に作家性の強い監督さんの作品だからか、行き着けのレンタルショップには並んでおらず、初見にもかかわらず評判によって購入したという個人的には異例なパターンでの鑑賞となったのがこの「ノスタルジア」です。はっきりいうと眠くなる映画ですw。1つ1つのシーンがやたらと長回しでとられているし、抽象的なシーンの連続、同監督でも評判を見る限り「惑星ソラリス」の方が、まだ分かりやすい内容の映画なのではないでしょうか。しかし眠くなるというのは、この映画に限ってはある意味褒め言葉のようなもので、まさに考えるのではなく感じる映画といったらいいのか、非常に人間の深層心理に深く入り込んでくるシーンばかり。決して見慣れた風景ではないのに、どこか懐かしさを感じる映像。また、水と蒸気の描写が震えるくらい見事に撮られています。
こういう映画は一々構えて全部に目を通すというよりも、一辺目を通してその後、気に入ったシーン(強烈に頭に焼きついたシーン)を何度もかみ締めるように見て、いい感じに頭に緩い刺激を送るのが最適の鑑賞方法だと思いますw。そういう意味でDVD時代にはまさしくうってつけのタイトルと言えるかも??、実は廃虚映画としても一級の作品なんじゃないでしょうか。
こういう映画は一々構えて全部に目を通すというよりも、一辺目を通してその後、気に入ったシーン(強烈に頭に焼きついたシーン)を何度もかみ締めるように見て、いい感じに頭に緩い刺激を送るのが最適の鑑賞方法だと思いますw。そういう意味でDVD時代にはまさしくうってつけのタイトルと言えるかも??、実は廃虚映画としても一級の作品なんじゃないでしょうか。
by kgapk2004
| 2006-07-05 00:16
| シネマレビュー