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06年11月HPリニューアルに伴い、ブログタイトルもリニューアル。


by kgapk2004
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スリーアウトチェンジ

スリーアウトチェンジ_c0005235_20334144.jpg単純に魅力的な音を出していたという意味では、後期のスーパーカー(エレクトロニカ、トランス路線をとっていた時期)が好みなんですが、あくまで「男女ツインボーカル、冷めた始点で青春を歌うギターロックバンド」スーパーカーと見るなら、そのイメージそのまんまなのはまさしくこの1stな訳で。スーパーカーは同世代のバンドとしてよく引き合いに出されていた、くるりに比べると、良くも悪くもスキャンダラスwな話題に乏しく、またもう1組よく引き合いに出されていたナンバーガールと(音は全然違うのですが^^;)比べても、瞬間風速的な勢いやファンの熱狂度が薄い印象がああって、少し地味なイメージのあるバンドになってしまってるんですが。もともとあまり雑誌等に、派手に出てくるようなバンドではなかったみたいで、その露出のなさぶりが逆にイメージを膨らませていたような気もします。先の2組よりもやや早くメジャーデビューをし、ピークがもう少し前にあった感じもしますが。だからデビューした97,8年頃のメディアの扱いをちょっとリアルでみたかった気もします。スパカ自体をちゃんと聴いたのが、ハイヴィジョンがでる手前の時期だったから精力的に活動してた、最後の時期に知ったようなもので。どうもこういうバンドを一番欲してた99年、00年頃がこのバンドが一番活発に動いていた時期。そういう意味で、もうちょっと早くこのバンドを知っていたら、その後の大学時代なんかにいくらかの変化を及ぼしていたような気がしないでもないw。その頃ってまだこういう路線のバンドが未知だったし^^;(ネットという情報源がなかったし)。後追い気味だったこともあり、そこまで熱心に聴いていた訳ではないんですが解散して時間も立ち、改めてスパカを聴くと、バンドとしてのスタイルはかなりツボをついていたんだなぁと。囁くようなヴォーカル、シューゲイザー系の影響といわれるノイズの洪水なギターサウンド、所々で入るツインボーカル、クールだけど青春真っ只中な歌詞・・・こういうバンドを理想形態に挙げる人も結構いるんではないでしょうか。この“初期スーパーカー”というスタイルはひとつのジャンルになった感があり、昨今の男女ツインボーカルのギターバンドはもれなく“初期スーパーカー”というラベルが貼られるようになってしまっている(某サイトの記事によるとw)ようです。とにかく90年代終わり頃から今の時代にかけての世代的な空気感を、見事に表現していたバンドがスーパーカーだったんじゃないかなぁ、と。そういう(流行とは別の)時代の空気感を出せるバンドってのは、結構貴重だと思うわけで。またこういう類のアルバムってのは、若さや初期衝動によるところも大きくて、多分10台後半~20前半の時期でないと、表現するのは難しいところがあると思います。その後サウンド重視の方向にいったのも、そういう意味では納得。歌詞で青臭さを出すのが難しくなっても、鮮明な音だけは年齢に左右されないと思うし。
by kgapk2004 | 2006-07-21 20:34 | 音楽レビュー