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by kgapk2004
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うる星やつら2 ビューティフルドリーマー

c0005235_2121385.jpgいまでこそ、それほど珍しいことでは
ありませんが、キネマ旬報の
年間ベスト10にアニメ作品が
入ることは、当時極めて異例の
大きな事件だったんじゃないかと思います。
しかもうる星やつらという
オタクアニメの走りになったような
実写とは一番離れた位置にあるアニメが。
ちなみにこの年の1位はナウシカ。
とはいってもどちらも読者選出部門みたいですが。
ともかく、当時はアニメが水面下でその地位を
大きくあげつつある時代だったんでしょう。
ビューティフルドリーマーは学園祭の前日を
何回も何回も繰り返していくという筋。
シュールレアリズム臭を大きく漂わせながら、誰もが一度は通る学生時代を
回顧させる描写、うる星やつらのテーマそのものもしっかりもりまれていて
難解なテーマを堅苦しくなく見せることに成功しています。
いつまでも年をとらずに、エンドレスにつづくある意味ユートピア思考な
学園漫画やアニメに対するメタ視点が多分に含まれていて
また映画的なカメラワークも冴え、押井守の出世作となった作品でもあります。
押井作品は、映像手法はオーディオコメンタリーで言われているように
フェリーニなど、海外の先鋭的だった監督達の影響を受けているようですが
(その解説のおかげで、始めてフェリーニの作品に手をだすきっかけになったり)
その作風はウルトラシリーズでカウンターなエピソードを取り続けた実相寺監督と
同じ匂いを感じます。原作はSFっぽい題材をとっているのに、自分が手がけた回では
暴走して、部分部分で原作と相反する極めて日本的な絵を撮ったり、など
特に共通してるのが、前衛的で不可思議な印象を与える画面作りをしてるとこ。
個人的に、押井守は映画的手法をしっかりアニメの文法に解釈し、使いこなせる
数少ないアニメ畑の監督さんだと思っとります。その作風からどうしても
どこかしら難解なテーマを抱えた作品が出来あがってしまい、代表作はほとんど
原作持ちなのが、人を選ぶ要因であり、ネックであるとも言えますが。
嵌る人は中毒的にはまってしまうという。その中でもこのうる星2とパト1は比較的
分かりやすい作品なので、最近のものほどは観る人を選ばないかな~、と。
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by kgapk2004 | 2008-05-22 21:21 | アニメレビュー