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by kgapk2004
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ウォーキングデッド

ウォーキングデッド_c0005235_1041532.jpg
ダラボン監督というと映画マニア?なら必ず名作としてあげる
ショーシャンクの空にが有名ですが、近年撮ったMYSTなどを見ると
得体のしれない恐怖を描く1面も確実にあり
そもそもシャーシャンクもモダンホラーの旗手のキング原作だし
そういうホラーとヒューマンドラマの組み合わせで本領を発揮するエンタメ系の
監督さんってのが一番しっくり来るのかも。
シャマラン監督なんかと近いバランスをもっているのかも??
そんな監督がTVシリーズとしてゾンビものを描いてみたら
アメリカで第1シーズンが記録的な高視聴率をマークしたようで
やはりエンタメ作品を撮らせたら一級の監督さんなのかもしれません。
過去のゾンビ物や日本のゲームなどからの影響もちりばめながら
LOSTに見られるパニックドラマの手法過去・現在に問題を抱えた人たちの群像劇、としての描き方が巧く
(まぁそうしないとアクションの連続では息切れするし予算も半端なくなるしw)
さりげなく人種問題も掬い挙げてる、あらゆる人種に配慮する手法は
やはりハリウッドの流れだよな、と。スケールは特に序盤数話は完全にTVシリーズサイズを越えているし
最近国産ドラマや映画に触れることが増えて、特に海外ドラマはだいぶブランクが
あいてしまいましたが、やはりアメリカ産のドラマのスケールの大きさを
改めて見せ付けられた感じ、今後の展開も気になるし一押しの1作ですね
ただキャラ同士のいざこざが何度もつづくと流石に疲れてしまうので
2ndシーズンはアクションやパニックの比率を高めて欲しいとこですが。。
# by kgapk2004 | 2012-05-04 21:13 | ドラマ・特撮
ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦_c0005235_21104444.jpg
ウルトラマンメビウスとウルトラ兄弟、
仮面ライダーディケイドとオールライダー
だけでなくオールライダーvs大ショッカーでオールライダー+石ノ森キャラ(キカイダー等)
ウルトラマンゼロのなんかの映画で他の円谷キャラ(ミラーマン、ジャンボーグエース)
最近ではオーズと吉宗、ゴーカイジャーとギャバンなど
さすがにやりすぎだろうというくらい
キャラ全部入れのお祭り映画がバカスカ作られてます
たぶん近年のさきがけはメビウスなんでしょうが。

こういう流れは特撮に限らず、完結したはずの漫画の相次ぐリバイバル(キン肉マン、星矢、剣心)
カプコンvsの格ゲーシリーズ、所謂ディケイド型お祭りゲーとなる
ディシディアファイナルファンタジーにまで及び、昨今の版権パチンコ、GREE・モバゲの課金競争
CDバブル崩壊10年目で出張ってきたAKB商法、激しいメディアミックス
等に象徴される質を高める前に数やコンテンツを増やしてキャラクターでお金をとる
資本主義が加速した先の末期的やけくそ感(DC末期のギャルゲ連発現象)が
プンプンする嫌いはこういうお祭りものやリバイバルものにも
また強烈に感じてしまうのですが。放送終了後も生き延びはすれど
過去1年放送されたテーマや特徴は放り投げられて
ただの1駒になり矮小化されてしまう寂しさってのはこういうものにはつきまとう宿命だしねェ・・・。

しかし、このゴーカイジャー。そう割り切った上でお祭り映画として見ると
かなり秀逸な作りとなる、シリーズとしても恵まれた作品だったんじゃないでしょうか。
自分が世代だった頃の戦隊が出るゲスト回やギャバン登場の劇場版、あとはニコニコの
まとめ動画くらいしかチェックしていませんが、往年のファンを納得させるよう
演出やストーリーでここは外せないという点はばっちり抑えてあるようだし
何より34作品もある過去作からどの作品も1人は必ずゲストで
(ちょい顔出し程度のものもあったみたいですが)
登場したってのは凄い。この劇場版はタイミングとしては本放送の中盤あたりに位置し
最終回に先駆けて往年のキャラがクライマックスに登場するという流れは
「メビウス&ウルトラ兄弟」を踏まえた作りになっていますが
ウルトラが5作程度なのに対し、こちらは34作品×5にロボ戦まで加わる無茶ぶり
その編集手腕は見事だと思います。前作ゴセイジャーとのvsシリーズでもあるわけですが
優等性戦隊vsチョイ悪戦隊というキャラ対比もよくできていたと思います。
ウルトラ、ライダーはまだしも戦隊はもう何年もまともに目にしていなかったのですが
こうして往年の作品全集合を見ると積み重ねてきた歴史はあるんだなぁと感慨深いもんがあります。
が、さすがにオールライダーvsオール戦隊はまたまたやりすぎでしょうw
こうして全集合を一回やっちゃうと今後のシリーズ展開の足かせにもなっちゃうだろうしねェ。
# by kgapk2004 | 2012-05-04 21:11 | ドラマ・特撮

黒揚羽の夏

黒揚羽の夏_c0005235_10504198.jpg
封鎖された町の文庫版の表紙にやたらと惹かれて
でもこのレーベル、似たシチュエーションの作品の宝庫で(ジュブナイル専用みたいなとこだし。。)
どうせなら筋書きや評判が一番ピーンときたやつを
絞ってみようと探したところいきついたのが第1回ピュアフル小説対象を受賞した本作でございます。

家庭に事情を持ち一週間だけ祖父のいる田舎町に
預けられた3人の兄弟姉妹が体験するひと夏の冒険
台風が去ったのと入れ替わりで起こる30年周期で繰り返される少女の失踪事件
死んだ少女の手記と発見された気味の悪いフィルム
夢に現れる少女の幻などなど、怪奇幻想ちっくな味付けに絡めて
親子の問題、民族問題、自立の問題、田舎の閉鎖性、友情、同性愛(ジュブナイルでやっていいのか?)
まで入っていて、いろいろ詰め込みすぎて
全てが綺麗に収束したとはいえないギリギリのところで物語はすぱっと幕をひいてしまった感じ。
事件そのものは(やや展開の読める点も含め)綺麗な締めになっていますが
提示されたまま宙ぶらりんで終わってしまったテーマもありますね。
ただジュブナイルとして(コレから出て行く世の中のいろんな複雑な事象を考えるきっかけ)は
十分な描写に徹しているともいえるんじゃないでしょうか
(一つ一つをつっこみだしたらそれだけで1冊小説ができあがってしまうような内容かもしんないし)

ジュブナイル+怪奇幻想小説としてはお約束をほぼ過不足なく取り込んだ秀作
ミステリー的な味付けが特にうまいためラストまで興味を持たせたまま
読み進めることができます。それでいて作者独特の癖のある文体も
垣間見られ、盆百のジュブナイルから頭一つは抜き出ているのも確か
少女の手記→フィルムが出てきて上映される描写までのくだりが
個人的に一番のクライマックス。このシーン、解説ではシュル・レアリスムの
流れも含めてエル・トポあたりと比較されてるけど、真っ先に思い出したのは
「リング」のビデオシーンでした。特に小説版の方。
不気味な映像の描写はやはり半分想像力に委ねられる点
小説と愛称がいいんだなぁと改めて思わせる名シーンでした。
# by kgapk2004 | 2012-05-04 10:50 | ブックレビュー

8日目の蝉

8日目の蝉_c0005235_10451951.jpg
ラストでやられました。いやもう中盤くらいから来たな来たなとは
思ってたんですが。予告からちょっと気になってたこの映画
昨年の日本アカデミー賞を総なめ、お客さんも相当入ったようで
パターンとしては一昨年の「告白」に近いんですが既に一度ドラマ化もしているので
白夜行や一リットルの涙のように原作もちの定番の名作として今後もリメイクなど
繰り返される作品になっていくかもしれません。

過去の作品としては母子物としてやはり当時の日本アカデミー賞を総なめした「愛を乞うひと」
逃避先の美しいロケーションと親子の情愛とミステリーとしての事件性の絡みから「砂の器」
数年のスパンを挟んだ逃避物として「青い鳥」などを思い出しました(これも永作博美繋がりですね)
原作は未読ですが、映画ならではの手法でかなり感動的な方向に修正も施されるようですが
(原作はミステリーものとしてもっとドライな作風みたい、このへんも好みですね)
キャストも含め1映画として原作をかなりうまく映像化させられた作品なんじゃないでしょうか。
久々に重厚で見ごたえのある邦画をみた感じ。
最後の最後、あの締め方は人によって解釈が分かれそうですが、ある意味潔い終わり方かな
あの方が後引く強さが残るしねェ。。
# by kgapk2004 | 2012-05-04 10:44 | シネマレビュー

星を追う子供

星を追う子供_c0005235_10353921.jpg
ほしのこえ~秒速まで岩井俊二的映像とセカイ系を思わせる
ストーリーラインで00年代に登場した劇場サイズのアニメ監督として
細田守と並んで大御所となった深海誠の新境地・・・のはずですが
随所でモロジブリ、というかオマージュというには逸脱したレベルで
ジブリっぽさを出しすぎちゃってるような。作風やスタッフ的にもあえて
そこを狙ったようだし、そもそも近年のジブリがこういう王道の冒険端を描かなくなったので
予告やPVから期待させるものは感じたんですが、結果的に過去のジブリのギミックの
組み合わせで終わり、この映画ならではの何かは見えなかった感じ
相変わらずヴィジュアルの美しさは素晴らしいし前半はワクワクもしたんだけど・・・
ただいまこのスケールでこのヴィジュアルで2時間枠の映画をまとめあげられる人材ってのも
そうはいないとも思うんですが、やはり脚本がネックなのかなぁ
# by kgapk2004 | 2012-05-04 10:35 | アニメレビュー